実験台 ページ14
kn side
なんでこうなったんや。
『こねしま、好き』
目の前には、酒でも飲んだんかってぐらい真っ赤で、胸元はだらしなくはだけているA。
何故こうなったのか、それは数時間前に遡る。
Aside
夏休みになり、嫌なほどの快晴続きの毎日。今日も雲ひとつ見えない快晴の空で、じりじりと暑い日差しが俺を溶かそうとする。
でも何故か、天気の良い日は散歩に出たくなってしまうのだ。
コツコツと足音を鳴らしながら、何も考えずに歩く。
今日は薄めの開襟シャツを着ていたからか、すーっと風が通って気持ちいい。
そのままあてもなく歩いていれば、前からズカズカと歩いてくる人が見えた。
この夏には暑そうな白衣に特徴的な仮面。あれはどう見てもくられ先生。
あの人と居るとまともなことが起きないので、黙って引き返そうとする。
kr「やぁAくん」
引き返そうと振り向けばいつの間に移動したのか、目の前にくられ先生。瞬間移動した？
『…な、なんですか』
kr「面白い薬ができてね、試しに飲んで欲しいんだよね」
そう言ってポケットから取り出したのは如何にも怪しげな瓶だった。
でもここで断れば後々どうなるかわからないし、素直に受け取る。
『何なんですかこれ』
kr「飲んでみたら分かるよ」
そう言われれば飲まずにはいられない。
瓶の蓋を開け、一気に飲み干した。
『……なんも起こらないですけど』
特に身体に変化はない。び.やくを飲まされたわけでも無さそうだし、これは一体なんなんだろうか。
そんな時、後ろから声がかかった。
kn「おう、Aやん！」
『あ、コネシ…マ…っ、？』
何故かコネシマの方を向くと胸の鼓動が早くなり、顔が真っ赤になる。
なにこれ、わからない。
『く、くられ先生…！』
kr「Aくんに飲ませたのは惚れ薬だよ！丁度いい所にコネシマ君が来てくれて助かった！後は頼んだよ！」
kn「？」
そう言い残し、嵐のように去っていった。
っていうか惚れ薬って…やばくね？
『コネシマ、好き……ぇ』
無意識に出る言葉に自分でも驚く。
コネシマをちらりと見ると、珍しく顔を赤くして俯いていた。
kn「あの人ホンマに粋なことしてくれるわ…」
そう呟いたかと思えば手を引かれてコネシマの家まで連れ込まれる。
コネシマの家、初めて来たなぁ。いい匂い…
『…愛してる…って何言ってんだ俺…！』
また無意識に出た言葉に赤面していると、突然目の前が赤と黒の見慣れた柄で埋まる。
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しぃ(プロフ) - もるさん» ありがとうございます〜！頑張ります！ (2020年5月11日 21時) (
レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
もる - なんだ…ただの神作者が書いた神作品か…。しぃさん頑張れー！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: f2ac89ca63 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - しゅまぁさん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！禿げないでください笑 (2020年5月10日 8時) (レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
しゅまぁ - コメント失礼します！この作品禿げそうになる程面白いです！！更新楽しみです！更新頑張って下さい！！！(・*・) (2020年5月9日 21時) (レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ | 作成日時：2020年5月9日 16時
