モヤモヤ ページ12
kn「…友達としてや！」
いつものように、花のような笑顔を咲かせるコネシマ。でも、どこかその笑顔には違和感があった。
『そう、なんや』
意味がわからなかった。なんで、こんなに心が重いんやろ。
喜んでいいのかわからんし、なんでか知らんけど悲しくて。
気づけば視界は歪んでしまっていた。
kn「A、？」
『な、なんでやろ、なんか変やわ、今日の俺』
すまん、と一言言ってベッドに潜る。
そういえばコネシマの寝るところ作ってなかったなぁ…申し訳ないけど、今日は会う顔がない。
こんな泣き顔、あいつも見たいとは思わへんよな。
『ん、？』
腹部の違和感に目を覚ます。
恐る恐る目を開けると、隣にはコネシマが。
しかも、俺を抱き枕のように抱いて寝ていた。
『……え…？』
嫌になるほど整った顔が目の前にある状況で冷静になれる奴はいるのだろうか。いや、いないな。
『…コネシマ、おきろ』
とりあえず起こす。
頬をぺちぺち軽く叩いてみてもコネシマは起きない。
…むしろ、寝息がいびきへと化してしまった。
『うるせぇ！コネシマ！起きろっ！』
ただでさえ煩いのにこんな爆音のいびきを耳元で鳴らされては無事ではいられない。
必死で頬を伸ばしたり叩いたりしてるのに全く起きないこいつは一体なんなんや。
『…むー。』
こうなったら、と覚悟を決める。
腕をコネシマの背にまわし、顔をコネシマの胸板にうずめる。
落ち着く香りがして、思わず目を閉じた。
kn「…ん、…へ！？」
コネシマのそんな声が聞こえて、そっと瞼をあげる。
イタズラしてやろうと思い、上目遣いでコネシマを見上げた。
『おはよう。……昨日はすごかった…ねっ。』
kn「…え、？何言っとんの、A…？」
『…っはw冗談だってー！』
笑いが堪えきれず胸板を押すとベッドから落ちていくコネシマ。
『あ』
kn「焦ったぁぁぁ………w」
久しぶりにそんな顔見たわ、といつものように2人で大笑いした。
やっぱり俺らは友達であるべきなんやな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぃ(プロフ) - もるさん» ありがとうございます〜！頑張ります！ (2020年5月11日 21時) (
レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
もる - なんだ…ただの神作者が書いた神作品か…。しぃさん頑張れー！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: f2ac89ca63 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - しゅまぁさん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！禿げないでください笑 (2020年5月10日 8時) (レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
しゅまぁ - コメント失礼します！この作品禿げそうになる程面白いです！！更新楽しみです！更新頑張って下さい！！！(・*・) (2020年5月9日 21時) (レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃ | 作成日時：2020年5月9日 16時
