記憶 ページ1
zm「兄ちゃん、行くで！」
『ほーい』
暑い日差しの下、弟のゾムと並んで歩く。
我々高校、っていう所に転入するらしい。何だか聞いたことがある名前やけど気にする程ではない。
『なんかゾム今日やけに上機嫌やな』
頭の後ろで手を組み、ルンルンとスキップで足を進めるゾム。心做しか歩くスピードも早い。
zm「いやぁ〜、数百年ぶりに仲間に会うんやで〜？そりゃあ楽しみやろ！」
すう、ひゃくねん…？
ゾムも俺もまだ人生の4分の1も生きてへんのに。
夢から覚め切ってないんかな、なんて思いながら見えてきた我々高校を見つめた。
確かゾム、10歳くらいの時もそんなこと言ってたなぁ。よく覚えてないけど、「グルッペンにあいたいな〜」みたいな。当時はそういう人がいるんかな程度で全然疑問に思っとらんかったけど、今考えるとおかしい話よな。
まぁいいや、と簡単に流して校門を潜った。
「入っていいぞ」
担任の声を合図に教室に足を踏み入れる。
…今頃ゾムも自己紹介してんのかな。
『はじめまして、如月Aで…す、』
クラスの奴らの顔を見ていれば、いくつか見覚えのある顔があった。
髪色は自由なのか知らんけど、金髪赤目の人、とか…目の下の隈がすごい人…とか、他にも沢山。
なんかそいつらを見てると胸のあたりが苦しくて、目の奥が熱くなるんや。
『っ、よ、よろしくお願いします…！』
視界が歪んだのがバレないように早く自己紹介を切り上げて席に着く。
運が悪かったのか良かったのか、隣はあの金髪赤目の奴だった。
そいつを見ると頭に、知らない国の事が渦巻く。
？「また会ったな、A」
『っ、あ』
？「俺の名前を言えるか？」
何故か制服を着ているはずのそいつが、軍服を着たあいつに重なる。
『ぐ、グルッペン…？』
無意識に声が出た。
その言葉に金髪の彼は目を輝かせ、笑った。
gr「おかえり、A！」
全部思い出した。
前世でトントンの弟だったこと、
雫と一緒に我々国の仲間入りを果たしたこと、
こいつらが俺を受け入れてくれたこと、
『また会ったな、仲間達！』
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しぃ(プロフ) - もるさん» ありがとうございます〜！頑張ります！ (2020年5月11日 21時) (
レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
もる - なんだ…ただの神作者が書いた神作品か…。しぃさん頑張れー！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: f2ac89ca63 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - しゅまぁさん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！禿げないでください笑 (2020年5月10日 8時) (レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
しゅまぁ - コメント失礼します！この作品禿げそうになる程面白いです！！更新楽しみです！更新頑張って下さい！！！(・*・) (2020年5月9日 21時) (レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ | 作成日時：2020年5月9日 16時
