俺の佐久間！！！ (ページ2)

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門のところで変なやつには会ってしまったが気を取り直して貼りだされていたクラス分けを確認して自分のクラスに向かう。

3組、3組…と……。あったあった。

クラスに入り辺りを見渡す。
窓側の1番前の2列目、ピンク色が目に入る。
あ！？待って桜の精とクラス一緒じゃん！！1年生だったんだ。ラッキー！

自分の席を黒板に貼られた座席表で確認すると1番前の3列目だった。え、桜の精の隣？？最高じゃん、、、

心の中はドキドキバクバクだが、何食わぬ顔で席に座ると桜の精がにぱっと笑って話しかけてきた。

｢お、隣の席？？俺佐久間大介！お前は？｣

え？桜？桜の精だから苗字も桜なん？？
…いや違うか、佐久間か、落ち着け俺。第一印象は大事だ。にこやかに爽やかに出来ればこの高校3年間仲良くできるような感じでいくんだ。

ゆっくり息を吸い込んで俺は笑顔を浮かべた。

｢俺はAA。よろしく、佐久間｣

｢Aかぁ！よろしくな！｣

ニコニコ笑って俺の名前を呼ぶ桜、いや佐久間。
可愛い…。

｢なー、ひかるも話せよ。せっかく席近いんだからさぁ｣

佐久間は俺の方に向けていた体を後ろに捻って1番窓側の席の奴に話しかけた。

｢岩本照、よろしく｣

佐久間の後ろからひょっこり顔を出したそいつと顔を見合わせた瞬間、俺とそいつは同じタイミングで声を上げた。

｢｢あ！さっきの変な奴！！｣｣

｢にゃはは、お前ら仲良いな〜！｣