下手な嘘 ページ28
***
食事するとは言ったものの、12時を過ぎていてはどこも閉まっていて、結局4人揃ってファストフード店に来た。
「………………、」
静かな空間の中に、私がストローでコーラを吸い上げる音がやけに大きく響く。
光「…不思議な縁だな。」
やっぱり先に言葉を発するのは日高くんで。
光「二度と、会うことはないと思ってたのに。」
微笑みながら言っても、言葉の節々にトゲがある。
私は何も言わず苦笑すると、またコーラを吸い上げた。
光「はっきり言っておく。
…また実彩子を傷つけたら、俺が許さない。」
私の目をじっと見ながら、低い声でそう言った。
普通の女なら、きっと怖がるだろうに。
「…傷つけたくないなら、ちゃんと守ればいい。」
実「…ッ………、」
「あんたが羨ましい。守ってくれる人が沢山いて。」
そう言って立ち上がると、テーブルに一万円札を置いて店を出た。
出てすぐにタクシーを探していると、いきなり左腕を掴まれてそのまま軽く引かれた。
「……なに?」
隆「さっきの言葉…、どういう意味だ。」
いつになく真剣な顔をしたにっしーが、怒りさえも含んでいそうな目で私を見た。
隆「まさかまたッ……、あいつに何かするつもりなのか?」
「……………、」
隆「A、」
「…そう思うなら、にっしーが守ってあげれば?」
隆「………………、」
「そうすれば、実彩子が戻ってきてくれるかも。」
だって実彩子はまだ、
にっしーのこと誤解してるんだもん。
実彩子を本当に守ったのが誰か、知らないんだよ。
隆「俺はそんなこと望んでない。」
「…ほんとに、嘘が下手だね。」
隆「………………、」
本当はずっと、
実彩子が好きなくせに……────────。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
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琴羽
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琴羽(プロフ) - ふみさん» はい!早く書けるように頑張ります! (2018年8月15日 20時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続編楽しみです! (2018年8月15日 19時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 由希さん» 課題頑張ります笑 できるだけ早く続編書けるといいんですが…… (2018年8月15日 19時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 続編楽しみにしてます。課題頑張ってください! (2018年8月15日 18時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ゆなさん» いえいえ!大丈夫です笑 楽しんでいただけてるみたいで良かったです。更新頑張ります! (2018年8月9日 18時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴羽 | 作成日時:2018年7月15日 10時