ヌナは僕の家庭教師

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「ビ、ビール取ってくるっ」







距離感に耐えられなくて
3本目のビールを取りにその場を離れた







『あ、俺の分も〜』







リビングの方からジョングクの声






『はぁ…むり…てか何やってるの私』





キッチンに逃げて来ちゃったけど
ドキドキがぜんぜん治らないよ…






だいたい、今日のジョングクはなんか変






だって普段ならあんな顔近づけて来たり
隣に座ったりとかしないのに、






あ、授業だから当たり前？






「にしても…やっぱりいつもと違う」






私のことをからかうのは今更だけど





“初めてこの部屋に男が泊まるせい？”





なんて事言わないし。






「てか、そもそも免疫なさすぎ…わたし」






ジョングクもジョングクだけど




わたしも私だよ、





いくつ彼より年上だと思ってるの、






あれぐらいで動揺してるなんて
不甲斐なさすぎ…






「とにかく落ち着かなきゃ…」







付き合った事がないわけでも
男の人が苦手なわけでもないのに






今日のジョングク相手には
シラフじゃ太刀打ちできなさそう…






グビッと新しいビールを流し込んで







ジョングクの分のビールと一緒に






「本当は今日飲むつもりじゃなかったけど…」









この前同僚のパク先生から頂いた
ワインも持ってリビングに戻った。

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