セキ ページ10
リクエストありがとうございます！
前回のお話と同時系列ですが、前回を読まなくっても楽しめる…と思います
そこそこ捏造を入れているため一応ワンクです
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気付かぬ内に外堀を埋められていたのを知ったのはつい先日。母からの何気ない一言だった
「その簪、どこで買ったの？」
「ん、これは貰ったやつだよ」
事実を伝えた瞬間、母は
「あらまぁ〜〜！」
と両手を口に当てて目をきらきらと目を光らせていた
一体なんだ、と少し困惑していると
「簪を貰うって言うのはねぇ、『貴方を守ります』って意味なのよ…ふふ、もうそんな時期なのね…」
は、と情けない声が漏れると同時に顔がオクタンの如く真っ赤になっていった。
*
「待って？！どういうことなの？！」
「なにもそのままの意味だが」
リーフィアを撫でる手に包帯が巻き付いているセキへ問えば、わたしの方がおかしいみたいな返事が返ってきた
「簪、渡したら喜んでくれたもんなぁ。それに毎日ずっと着けてるってことはもう婚約したも当然だ！」
にへー、と晴れ晴れしい笑顔でお決まりのポーズをされ、ぐ…と己の無知さを恨む
「わっわたし！まだ15歳だよ！」
「15歳なら大人も当然だろ」
確かにそれはそうだけど、そんな一生の相手を決めるほど人生は歩んでいない
「まだブラッキーいないと一人で寝れないし…お料理もろくにできないんだよ？お嫁に行けるような…」
「今からでも花嫁修業は遅くねぇぜ！」
どうしよう、これって割と後戻り出来ないことまで来ちゃってるのでは…
「ふんやは」
イーブイの頃から顔見知りのリーフィアがゆっくりこちらの足元へ向かってきた
「君まで……」
「まぁ相手は早く決めるに越したことないからな。時は貴重！」
*
………そんな事件があって以来、やけにセキが馴れ馴れしく接してくるようになった
毎日わたしの髪を結おうとねだってくるし
定期的に簪が刺さっている髪を撫でてくる
『なぁ知ってるか？博士から聞いたんだけどよ、遠い地方では婚約相手にユビワってのを送るんだとさ』
なんて言われて、左手の薬指を輪の跡が出来るように噛まれたりもされた。すっごく痛かった
一度父親がセキと対面した際、うちの娘はやらん！どころか
『箱入り娘ですがなにとぞ…』
なんて言い出した！おとーさんもか！
集落の人たちからは完全に『セキの嫁』として扱われている
「ぶるるらる」
「ああ…もう戻れないところまで来ちゃったよ…」
いつも寝る時のお供となっているブラッキーを撫で、意識を手放すことにした
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ももすけ(プロフ) - 民尾さん(スピネルしか勝たん)さん» ありがとうございます！スピネル了解です！ (4月7日 7時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - イツキくん好きのひなさん» コメントありがとうございます！了解です！ (4月7日 7時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
民尾さん(スピネルしか勝たん) - 初コメ失礼します! ももすけ様のこの小説めちゃめちゃ最高です😍👍💕推しのヤンデレトレーナーに愛されるだなんて(^q^)あ、あの!リクエストしてもいいですか?キャラは推しのスピネル様に閉じ込められて愛されるお話をお願いします🙏 (4月7日 1時) (レス) id: a18697d656 (このIDを非表示/違反報告)
イツキくん好きのひな - またイツキくんお願いします！ (4月6日 21時) (レス) id: 3ac03fead7 (このIDを非表示/違反報告)
もか - ももすけさん» ありがとうございます！楽しみにお待ちしております。 (3月24日 15時) (レス) id: a217f7e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2024年1月13日 3時
