コウキ ページ7
リクエストありがとうございます！
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ソノオの花畑でとある花を探す
優しい赤のお花、グラシデアの花
感謝を伝える際に送るとされるその花は大手の花屋へ行けばすぐ見つかるが、今回は自分の手で見つけたいのだ。
コウキくんに、ありがとうって伝えたい
前を見つめる瞳と優しい笑顔。困った時はいつも助けてくれた
いつしか想いを寄せるようになったが、それは決して叶うようなものではないと自分でも分かりきっている。
優しいの。優しいから、コウキくんに想いを寄せる人は少なくない。きっとわたしなんかは見向きもされないだろう
この未練を断つためにグラシデアの花を送って、どこか遠い所へ逃げよう。そうして新しい自分を見つけるんだ
「……あった」
色とりどりの花々に囲まれている一輪のグラシデア。
優しく摘み、真っ白な包み紙とリボンで飾り付けをするの
丁寧に、丁寧に
このお花、コウキくんがいっつも被ってるハンチング帽子と同じ色だ。
さぁ、コウキくんの所へ行こう。初恋は叶わないってのはよく聞く話。
……コウキくんが初恋じゃなければ良かったのに。
*
「これ、くれるの？」
「うん、いっつも助けてもらってるから」
ありがとう！と笑いながらグラシデアの花を受け取るコウキくんの笑顔を見て余計胸が傷んだ
こんなにも未練たらたらのくせに弱音吐いて逃げようとしている自分に反吐が出る
本当にコウキくんが好きなら、勇気を出さないといけないのに
……だから、だからわたしはこの想いを終わらせるんだ
この情けない自分を恨むしかない
「…あのね、コウキくん。わたしコウキくんと出会えて良かったよ」
せめて、せめての想い
「どうしたの。なんだか水臭いよ」
優しい夕暮れの中、結局告げることもできずに終わるわたしの初恋
「わたし、今度遠い場所へ行こうと思うんだ。だからみんなにありがとうって言いたくって」
ごめんなさい、嘘ついちゃった。コウキくんにしかお花は渡してないの
ああ、言ってしまった。さよなら、コウキくん。さよなら、わたしの初恋。
グラシデアの花からは、噎せ返りそうなほど甘く優しい香りが漂っていた
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ももすけ(プロフ) - 民尾さん(スピネルしか勝たん)さん» ありがとうございます！スピネル了解です！ (4月7日 7時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - イツキくん好きのひなさん» コメントありがとうございます！了解です！ (4月7日 7時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
民尾さん(スピネルしか勝たん) - 初コメ失礼します! ももすけ様のこの小説めちゃめちゃ最高です😍👍💕推しのヤンデレトレーナーに愛されるだなんて(^q^)あ、あの!リクエストしてもいいですか?キャラは推しのスピネル様に閉じ込められて愛されるお話をお願いします🙏 (4月7日 1時) (レス) id: a18697d656 (このIDを非表示/違反報告)
イツキくん好きのひな - またイツキくんお願いします！ (4月6日 21時) (レス) id: 3ac03fead7 (このIDを非表示/違反報告)
もか - ももすけさん» ありがとうございます！楽しみにお待ちしております。 (3月24日 15時) (レス) id: a217f7e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2024年1月13日 3時
