オモダカ ページ44
ぱちりぱちりと瞬きをして、視界に広がる見覚えのない部屋を眺める
ううむ、どこだここは
さてまずは情報整理からだ。私の残っている記憶は、自室のベッドに寝転がった時…
いや、これはまさしく異常事態。考えることはもう無駄だろう。
「ここどこだろ…あっこのフレグランス、いい匂い」
普通は混乱に陥る状況だろうが、そばに置いてあったルームフレグランスに気を取られやけに興奮が収まる。
すんすん、この甘い香りがたまらない。食べていないのに、まるで食後のデザートを頬張ったかのような気分になった
しかもこれ、かなり名を馳せているブランドの品ではなかろうか。だからここまで甘ったらしくも胸焼けのしない香りだったのね
透明なグラスに刺された液体をこぷこぷ弄んでいると、部屋の奥から少し鈍い音が部屋に響いてきた
「おや、お目覚めですか」
視線をやれば、髪に青色のハイライトがツヤツヤと輝いている人が微笑みながらこちらに問いかけていた
「おも…だか…さん…」
何を隠そう、この人は私の働く職場の一番偉い人なのだ。あのミステリアスな風貌は一目見ただけで脳に焼き付く
「覚えていてくれたんですか？いやはや、最近は忙しくあまり部下たちへ関わっていませんでしたから…」
どこか吸い込まれそうな声を優しくかけながら、手にはめていた手袋をゆっくりと剥いでいる
「それにしても貴方は冷静ですね。いや、言うなれば特性マイペース…でしょうか」
黒色の手袋を脱ぎ終え、決して絶やすことのない微笑みでこちらへ音を立てずに近寄ってきた。
「あっあの、なにが起こっているかさっぱりで」
「そうでしょう、なんせ誘拐ですからね」
分かってはいた。けれども心を落ち着かせようと現実逃避していたのに…そんな真正面で言われてしまえば、この状況を飲み込まないといけなくなってしまうじゃないか。
「なっ、なんでそんなことをしたんですか」
明らかにオモダカさんは今、危険人物に該当するだろう。しかしあの女神のような微笑みをされてしまえば、脳が混乱し警戒心を解いてしまう。
「やりたかったから…それ以外に理由はありません」
キッパリと言い放たれたソレ。話は通じているのに、オモダカさんと和解できるなど無理難題のように感じた
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ももすけ(プロフ) - 民尾さん(スピネルしか勝たん)さん» ありがとうございます！スピネル了解です！ (4月7日 7時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - イツキくん好きのひなさん» コメントありがとうございます！了解です！ (4月7日 7時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
民尾さん(スピネルしか勝たん) - 初コメ失礼します! ももすけ様のこの小説めちゃめちゃ最高です😍👍💕推しのヤンデレトレーナーに愛されるだなんて(^q^)あ、あの!リクエストしてもいいですか?キャラは推しのスピネル様に閉じ込められて愛されるお話をお願いします🙏 (4月7日 1時) (レス) id: a18697d656 (このIDを非表示/違反報告)
イツキくん好きのひな - またイツキくんお願いします！ (4月6日 21時) (レス) id: 3ac03fead7 (このIDを非表示/違反報告)
もか - ももすけさん» ありがとうございます！楽しみにお待ちしております。 (3月24日 15時) (レス) id: a217f7e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2024年1月13日 3時
