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「……」
「は、今！今来るの？！」
まさか家に訪れたのがレッドとは誰も予想できなかっただろう。わたしはできなかった
「近々ってさぁ…電話して三十分で来る人なんていないよっ」
「……」
「びがぢゃーう」
レッドの肩に乗っていたピカチュウが嬉しそうにこちらへ飛びついてきた。久しぶりだもんね
ピカチュウを撫でていると、レッドが何やら白い袋を渡してくる、中身を見ればおしゃれな箱が入っているではないか。
「みあれ…がれっと？って読むのかなこれ、美味しそう」
慣れない言語を必死に解読しながら問いかければ、レッドが頷いた。正解のようだ
試しに箱を開けてみれば、まんまるなクッキーのようなものが顔を覗かせた。シンプルな見た目とは相反して匂いがとてつもなく甘い
「お茶用意してくるから、待っててよ」
袋を片手にキッチンへ急ぐ。ちょうど新しい紅茶を買ったのだ
よほど会えて嬉しいのかフシギバナはレッドに頭をぶつけている。しかしそれに比べスピアーはいくつか不機嫌になってしまった
「ぎぢ……ぢぢぢぢぢ」
「あはは…刺しちゃだめだからね」
負けず嫌いでもあるスピアーが唸るのもなんとなく理解できた。当時はレッドに負けてばかりだから
沸騰したお湯をカップに注いでいる間、ふと変な考えが過る
わたし、家の鍵閉めてたよね？
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
再び罪悪感に苛まれる
勝手に作ってしまったこと
でも心配だったから…万が一に備えてだから…
なんて、自分に言い訳するも気持ちが晴れることはなかった
カントーでは見かけない変なお菓子
カロスまで行ったとき、たまたま見つけた
この匂い、Aがいつも食べていたお菓子とそっくり
今度届けなくては
物で釣るなんて、好ましくはないんだろうけど
けどこれで今までの罪悪感から逃げられるのなら
いくらでも与えられる。どんな物も
『おいしい、ありがとね』
そう言ってこちらへ微笑んでくれた時
心がどこまでも軽くなった。
*
リザードンに乗りながら少し考え事をする
……もしあの時、あんなこと言わなかったら。
ポケモン勝負を無理強いさせなかったら
いつでもAに会えるなんて、そんな幸せなこと願わなかったのかもしれない
自ら閉じ込めた罪悪感は、僅かながら興奮へと変わっていった
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ももすけ(プロフ) - 民尾さん(スピネルしか勝たん)さん» ありがとうございます！スピネル了解です！ (4月7日 7時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - イツキくん好きのひなさん» コメントありがとうございます！了解です！ (4月7日 7時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
民尾さん(スピネルしか勝たん) - 初コメ失礼します! ももすけ様のこの小説めちゃめちゃ最高です😍👍💕推しのヤンデレトレーナーに愛されるだなんて(^q^)あ、あの!リクエストしてもいいですか?キャラは推しのスピネル様に閉じ込められて愛されるお話をお願いします🙏 (4月7日 1時) (レス) id: a18697d656 (このIDを非表示/違反報告)
イツキくん好きのひな - またイツキくんお願いします！ (4月6日 21時) (レス) id: 3ac03fead7 (このIDを非表示/違反報告)
もか - ももすけさん» ありがとうございます！楽しみにお待ちしております。 (3月24日 15時) (レス) id: a217f7e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2024年1月13日 3時
