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「思い出しました？」
ひゅー、ひゅー、と明らかに正常ではない呼吸のまま倒れ込む。そっと差し出された手は、己の欲と狂気が滲み出ているように見えた
「またやり直しですね…今度こそはちゃんと受け取ってくださいよ。このハンカチ」
「どうして…どうしてこんなこと」
さぁ、と男性に…スピネルさんによって話を遮られてしまう。片手で取り出されたボールからはオーベムが姿を表した
「大丈夫ですよ。貴方はただこのハンカチを受け取って私との出会いを偶然の出来事かのようにすればいいだけですから」
上げられたオーベムの片手には、あまりに眩しい3つの光が漂っている
「オーベム」
あ…あ…
「もう一度やり直しです。」
その掛け声とともに視界が真っ黒になった。
そして、わたしはビルとビルの間にできた暗闇を進む。
一切賑わいが絶たぬハッコウシティは眩すぎる光で人々を惑わせ、見えぬところで行われている行為を抹消した
なぜここを歩いているのか分からない。仕事終わり、いつものように自宅へ帰っていたのだけは覚えているが
ぼんやりとした思考のまま、光の溢れる方へ向かうことにした。人間は暗いのより明るい方が安心するからね
やがて人通りの多い道へ出ようとした時、突然目の前に大きな影が立ち塞がった
「落としましたよ」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「やめてください」
ちいさな喫茶店へAさんに呼ばれた時
期待していた言葉とは程遠い物が突き刺さってきた
「お気持ちは嬉しいです。でもこれ以上物を贈られても困るんです」
私はただ喜んでくれると思ってやっただけなのに
「貴方の気持ちにはお答えできません」
「……そうですか」
なんとか平常心を保とうとコーヒーの注がれたカップを手に取る。しかし手が震えているのか、カップがソーサーに当たってカチカチと煩わしい音が鳴った。
*
帰り道、誰もいない裏路地へ出たとき
「わたし、スピネルさんのこと信じてたのに」
「優しい人だと思ってたのに。こんなことするなんて」
多少強引に引き止めたら、そんなことを言われた
何度言葉を重ねても振り向こうとはしない。
「…ごめんなさい、他に好きな人がいるので」
それを聞いた瞬間、嫌な汗が吹き出してきた
どこで手こずった？どこで他人に惚れさせてしまうような失態を犯した？
…どっちにしろ、これ以上関係を修復するのは無理だろう
修復不可能なら、壊してしまえばいいんだ
記憶を消して、また新しい関係を作れば良い
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ももすけ(プロフ) - 民尾さん(スピネルしか勝たん)さん» ありがとうございます！スピネル了解です！ (4月7日 7時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - イツキくん好きのひなさん» コメントありがとうございます！了解です！ (4月7日 7時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
民尾さん(スピネルしか勝たん) - 初コメ失礼します! ももすけ様のこの小説めちゃめちゃ最高です😍👍💕推しのヤンデレトレーナーに愛されるだなんて(^q^)あ、あの!リクエストしてもいいですか?キャラは推しのスピネル様に閉じ込められて愛されるお話をお願いします🙏 (4月7日 1時) (レス) id: a18697d656 (このIDを非表示/違反報告)
イツキくん好きのひな - またイツキくんお願いします！ (4月6日 21時) (レス) id: 3ac03fead7 (このIDを非表示/違反報告)
もか - ももすけさん» ありがとうございます！楽しみにお待ちしております。 (3月24日 15時) (レス) id: a217f7e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2024年1月13日 3時
