【pkmn】所詮は身代わり人形 (ページ4)

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悲しい夜空ページ4

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無事、試験を合格できた。今では立派な団員だ。

ほっかむりを貰ったし、少しずつムラの人たちとも仲良くなれている。順調に依頼をこなしている

全ていい感じ、いい感じに進んでいるのに。

ぽっかり心に穴が空いていて、毎日が悲しい

シロナさんに会いたい。ジュンやコウキくんに、ママにだって。それに

「エンペルトたち、寂しがってないかな…」

わたしの仲間たちにも。旅を共に歩み続けたんだ

「くるぽぅ？」

「ちょげぷり」

でもくよくよしちゃだめだよ。今はこの子達がいる

しんとした空気はとてつもなく冷たい。一面に広がる夜空は星々によって神秘的に飾られていた。

ここには誰もいない、少しくらい泣いたっていいよね

「うぅ…ぐ…ざみじぃ…」

モクローとトゲピーは何も言わずそっと隣に座ってくれた。

しばらく泣いていると、後ろの茂みがカサカサと揺れ始めた

「っ！」

「…おや、ヒカリさん、ジブンですよジブン！イチョウ商会のウォロです！」

すぐさま身構えるも、ポケモンではなかった。茂みを揺らしていたのはウォロさんだった。

「あ…なんだ、ウォロさんか…よかった…」

「驚かせてしまいましたね、歩いていたら人の泣き声が聞こえたので気になってしまいました。」

どうしよう、泣いている所見られたかも

「…あの、ジブンで良ければ泣いている理由教えてくれませんか？」

そっと隣に座り込んできたウォロさんを見上げる、後ろにお団子結びで髪を纏めているあたり、相当髪が長いのだろう

「聞いてて楽しいものではありませんし…」

「いいですよ、ジブンは心配しているだけです。さぁほら、吐けば気分も少し軽くなるかもですから」

少し強引ではあるものの、理由を話すことにした