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「おはようございます!今日はとってもいいお天気でしたよ」
かひゅ…
最悪な目覚まし時計の音を聞いてしまい、変な呼吸をしてしまった
ああああああああああああ、おねがいこっちこないで。もう体中痛くて痛くて仕方ないの。おねがいします、おねがいします…
「まあ貴方には外の天気の情報なんて役に立つはずないんですけどね。」
おねがいおねがいおねがいおねがい、ふしぎだねもいやがってる、このこだけでもいいからおそとにだしてよ。
「ふむ、最近は吐き出さなくなりましたね…少しは慣れましたか?」
「…ふ、ふ……」
「早く答えなさい」
乾ききって満足に動かせない口に無理やり指を二本突っ込まれた。その指は歯や舌を執拗に押し、ついには喉奥にまで入り込もうとしてきた。
そんな状態でろくに声がだせないのに……
でも答えなきゃ、そうじゃないと今夜こそわたしは死んでしまうかもしれないから。
「……うぐ、慣れましひぃ……た……」
「それなら良かった」
貼り付けたような笑顔が現れた瞬間、口内に冷たい空気が流れ込んでくる
良かった、開放された
おねがい。もう今日はこれだけにして。本当にやめてよ。おねがい……
「さぁ、さっさと準備しなさい。わざわざわたしがここに来た理由は分かってるでしょう」
あああああああああああああああ!今日もだ、いやだいやだいやだ、もう辛いよ。元の姿にもどりたい、ああああああ
でも、従わないと、そうじゃないと
閉じ込められたばかりの時の出来事がフラッシュバックし身震いする。
「ふっしゃ……ふしゃ…」
端からフシギダネの苦しむような掠れ声が悲痛に響き渡る
「今日も我慢してくれる…?おねがい、」
フシギダネはなにも言わずボールへ戻っていった。ごめんね、本当にごめんね
ほろほろと苦い雫が目から溢れ出し、ベットのシーツにじんわりと溶けていく
「わたしがそばにいてやってるのに他の物へ目移りなんて。生意気ですね」
前髪を強めに掴まれ涙を舐め取られた。
ああ、昨日のフシギダネのときよりも酷い。フシギダネはもっと優しかった。
どうしてこうなったんだろう
今後起こる事に恐怖しながらも、相手を満足させなければ
「ごめんなさい……ごめんなさい……ゆるして…………」
きゅ…と端に寄せられた布団へ助けを乞うように握りしめるも、虚しく片手だけで両手首を固定されてしまった
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ももすけ(プロフ) - あみゃさん» 😎 (1月26日 22時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
あみゃ(プロフ) - えへへへへへカキツバタかっけぇねえへへへへへへへへへへへ (1月26日 21時) (レス) id: c068fa4c28 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - くろわっさん@ヴァwinkPさん» 良かった〜〜〜✨お話書くのとっても楽しかったです! (1月13日 2時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
くろわっさん@ヴァwinkP(プロフ) - リアルに「ハッッッ!!!!!ガッッッッッ ア゚ッッ」て声出てしまった……すき〜〜〜〜!!!リョウありがとうございます〜〜〜!!! (1月13日 0時) (レス) @page44 id: d4908bd0ed (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - カフェオレさんさん» 喜んでもらえれば何よりです! (1月10日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももすけ | 作成日時:2023年12月13日 1時