【pkmn】ヤンデレトレーナーに愛されてみよう続々 (ページ48)

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パキラページ48

びっしり決まったスーツ、きっちり締まったネクタイ。

髪は派手すぎず質素すぎずのいい塩梅

「完璧…！」

いつも以上に気合が入るのは当然だ。だって今日はパキラ様の秘書になって初めての出張だもの！

どうやらカロス全体の明るさを提供しているカロス発電所へ向かうそう。四天王は各施設を視察するお仕事があるんだって。チャンピオンがどうもドラマの撮影に忙しいんだとか

玄関を思い切り開き鍵を閉め、いつもよりも早く出勤することにした。

*

「Aさん調子はどう？いつもより早起きだから…少し不安で」

「いっ、いえ！パキラ様のお役に立てるようがんばりますっ！」

「あら、それは嬉しい」

全体が真っ黒で高級感溢れる車内でそんな会話を交わす。秘書だからとパキラ様の隣に座れるとは…！

緊張で汗がダラダラの私とは相反して、パキラ様はとても余裕でたっぷりの様子だ。スラリと伸びた足は組まれており、丁寧に手入れされているであろう片手で横に垂れている髪の毛を弄んでいる。

「ほらAさん、もうすぐでカロス発電所ですから。準備なさって」

「はっ、はいっ！」

*

「ええ、とても安定した電力をカロス全体に送ることができています。更にミアレシティのジムリーダーが技術担当として……」

どきどきどきどき。

カロス発電所のお偉いさんとの話し合いに付き添っているが、緊張で心臓が弾けそうだ。

粗相でもしたらどうしよ〜〜…

「まぁそれは素晴らしい。今後もカロスは安心でしょうね…ふふ」

ひぃ…こんな場面でも余裕なパキラ様、すごいなぁ

赤いサングラス越しに時々見える瞳は情熱で染まっている。

「……あらごめんなさい。少し席を外させて貰いますね」

どうやら連絡が来たようだ。パキラ様はすたすたと奥の部屋へ引っ込んでしまった。

「あー、君パキラさんの秘書？なんか汗だくだから少し休憩してみては？おいしいみずもあるよ」

「えっあらやだ！ではお言葉に甘えて…！」