シトロン ページ39
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ある時、衰えることを知らぬ街ミアレで大規模な停電が起こった。
原因はフレア団というかなり胡散臭い集団がカロス発電所を乗っ取り、カロスを巡っていたはずの電気を独り占めしたかららしい。
いつものようにシトロンくんと部品についてあーだこーだ議論していると突如目の前が真っ暗になったのだ。
「えっ、なになに」
「停電ですね…おかしいなぁミアレシティでの停電なんてよほどの災害が起こらない限り…」
なにやら一人で考え始めたシトロンくんはほっとき、万が一に備えての手回し充電ランタンを取り出す
じゃごじゃごとしばらくハンドルを回してスイッチを押すと、真っ暗だった辺りは優しく灯り見えやすくなった。
「ぎゅるるるる…」
不安になったのか近寄ってきたラクライを宥めながらホロキャスターを開くと、赤いサングラスが特徴的な人が今の停電について詳しく説明している。
「へぇ、ミアレ全体だって…あれ、シトロンくん?」
辺りを見渡してもアホ毛が特徴的な黄色い頭の子はどこにもいない。と思ったら部屋の外からがっしゃんがっしゃんうるさい音が響いてきた。
「なにしてるの」
「送電して回るんです!きっと皆さん困ってるでしょうからね」
いくつかのモンスターボールと道具を取り出しているシトロンくんの近くにランタンを置いてやれば、僅かながら動きが早くなった
「Aさんはユリーカの面倒を見ててください!ではぼくはもう行きます!」
そうバタバタと出ていってしまった。あーあ折角の機会だったのに
「まぁいいか、妹ちゃんはエントランスだっけ。ラクライ、行くよ」
「らぐらぁ!」
*
「ひまだねー」
「ねー」
プリズムタワー全体が停電しているためエントランス内は真っ暗だ。しかしシトロンくんが外に出てはいけないと言われたため仕方なく暗い中過ごしている。
時々切れそうになるランタンの充電をしながら帰りを待つが全くと言っていいほど帰って来る気配がない。
椅子に座りラクライをブラッシングしていたユリーカちゃんは退屈してきたのか両足をぱたぱたし始めた。
「んー、ちょっとわたし探しに行ってくるよ」
「えっでもお兄ちゃんが…」
「いーの!ラクライもいるし。行くよ!」
「ぐらぁら!」
エントランスから外へ向かう道へ思い切り駆ける
ユリーカちゃんに関してはエレザードとレアコイルいるし…レントラーなんかしっかり者なんだから
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ももすけ(プロフ) - あみゃさん» 😎 (1月26日 22時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
あみゃ(プロフ) - えへへへへへカキツバタかっけぇねえへへへへへへへへへへへ (1月26日 21時) (レス) id: c068fa4c28 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - くろわっさん@ヴァwinkPさん» 良かった〜〜〜✨お話書くのとっても楽しかったです! (1月13日 2時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
くろわっさん@ヴァwinkP(プロフ) - リアルに「ハッッッ!!!!!ガッッッッッ ア゚ッッ」て声出てしまった……すき〜〜〜〜!!!リョウありがとうございます〜〜〜!!! (1月13日 0時) (レス) @page44 id: d4908bd0ed (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - カフェオレさんさん» 喜んでもらえれば何よりです! (1月10日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももすけ | 作成日時:2023年12月13日 1時