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「そういえばジュラルドンはまだラスターカノン覚えてなかったな。ジャランゴの苦手なフェアリー対策に……」
嘘でセンタースクエアへ来たがせっかくなら技構成でも考えようか。わざマシンマシンの前でじっくり考えることにした
「ああっ、でも材料が足りないな…どーしよ」
材料集めようにもブルーベリー学園には生息していないポケモンの材料ばかり要求される。
そうだ売店、売店ならラスターカノンのわざマシンがあるかもしれない
「売店行くか」
BPならそこそこ余裕もあるしきっと一つは買えるだろう
そうなったらいざ売店へ…
「キョーダイ、探しものってのはこれかい?」
先程まで冷気に晒されていた左肩が暖かくなった
「え?!あ、あー!は、はは!」
いきなりだったのでびっくりした
いやほんとにびっくりした………!!
改めて振り返ると、カキツバタさんは片手で少し青みがかったわざマシンをひらひらさせながらこちらの様子を伺っているようだった
「ら、らすたーかのん…」
「そう、ラスターカノン。」
わたしは単調な性格なもので…少しでも欲を出せば欲求は段々と深まっていくのだ。
はっきり言ってあのわざマシンがすごーーく欲しい
「う、そうですラスターカノンのわざマシン探してました…」
ここはもうプライドなんて捨てて目の前のものに集中しよう
そうした時、すぐ近くにあったカキツバタさんの笑顔が少し歪んだ
「ほーん、まさか偶々持ってた物がお目当てのものだったとはねぃ」
わざとらしくわざマシンを更に誇張し始めた
「あっ…うう…」
欲しいものが目の前にあるのに。目の前にあるのに手に入れれない。
そんな感情に支配されすごくモヤモヤとした気分に陥る
それを見たカキツバタさんは止めるどころか顔をより歪ませていった
「はは…」
べき
え
ばきばき、ぼき、と目の前のわざマシンがボロボロに崩れだした
「え、な、なにしてるんですか!」
カキツバタさんがわざマシンを壊している
なんで?なんで?いきなりだったので理解が追いつかない
「ははは」
何度声を掛けたってカキツバタさんの手は止まらなかった
ぱらぱらと虚しく欠片が地面に落ちていく。その姿はさながらダイヤモンドダストのようだ
「……うし、今度ラスターカノンのわざマシンやっからよ!今度こそ食堂デートと行こうかねぃ!」
あ…またあの時の笑顔に戻った
今回は拒否権がないようだ。気付けば肩に腕が回され思うように身動きができなくなってしまった
さっきの行動、聞こうにも聞けないや
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ももすけ(プロフ) - あみゃさん» 😎 (1月26日 22時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
あみゃ(プロフ) - えへへへへへカキツバタかっけぇねえへへへへへへへへへへへ (1月26日 21時) (レス) id: c068fa4c28 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - くろわっさん@ヴァwinkPさん» 良かった〜〜〜✨お話書くのとっても楽しかったです! (1月13日 2時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
くろわっさん@ヴァwinkP(プロフ) - リアルに「ハッッッ!!!!!ガッッッッッ ア゚ッッ」て声出てしまった……すき〜〜〜〜!!!リョウありがとうございます〜〜〜!!! (1月13日 0時) (レス) @page44 id: d4908bd0ed (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - カフェオレさんさん» 喜んでもらえれば何よりです! (1月10日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももすけ | 作成日時:2023年12月13日 1時