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「ねぇスグリ、来年はパルデアに来てよ。絶対楽しいよ」
「でもおれ、あんま都会は慣れなくて」
小さなこざっぱりとした寮の一室で楽しく語り合う
内容は、「どっちの家に泊まりにいくか」
今まで遊べなかった分を取り返さなくちゃでしょ?
隣でゆらゆらと笑っているスグリは、キタカミと同じ髪型に戻っている。しかし
『しばらく前髪あげっぱにしてたから…少し気になって』
そう言って前髪だけは黄色のバンダナで纏められていた
「じゃあスグリのおじいちゃん家でもいーよ!」
「あっでもねーちゃんいるから……うぅん…」
何やら考え込んでしばらく黙ってしまった
「なあこの話はあとにしない…?ほら、この前交換するって約束したろ?Aに渡したいポケモンっこさ決まったから」
ふむ、確かに約束したな。わたしもちゃんと用意しといたよ
「いいよ、わたしからはヤヤコマね!ファイアローがタマゴ持ってたんだー」
せっかくなら、と思い大切に孵化した子。少し体があったかいの。
「キタカミにも学園にもいなかったから嬉しいべ」
スグリくんはポケットからなにやら桃色のボールを取り出した
「おれからはカジッチュ送るな?ちょっと特別なカジッチュ…」
確かに見たこと無いボールに入っている。なんてボールだろ
「じゃー交換成立ね!わたしのヤヤコマ、大切にしてよ」
「うん、Aだと思って大切に育てる」
ハートの柄が描かれたかわいいボールだ。
「は…ほんとに受け取ってくれるとは思わんかったべ…わ、わやじゃ…!!」
んん、なんでそんなよろこぶの。約束じゃない
「にへ…なぁ、一緒に鬼さまに会いに行ったこと覚えてる…?」
「覚えてるよ、当然」
「あ、あのとき…Aが、さ…」
なんだろ、今世紀最大で顔を赤らめている気がする。
結構強めにわたしの手を掴んできた
「一緒にさ住もうって…」
う、あれは勘違いであって…うわ、なんだか恥ずかしい
「にへ…おれ、Aのこと絶対幸せにするから……」
すこし笑顔が怖いかな。でもスグリは本気なんだろう
「な?だから逃げないでよ…?」
ぎち、と握りしめてくる手が決意を物語っている
「……わかったよ、やくそくね」
そう抱きしめてやれば、
「わ、わやじゃ!ほんとに、成功したべ!カジッチュの力…!」
と、なにやらはしゃいでた
ありがと、おれの大切な宝物
これからずっと、幸せでいような
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ももすけ(プロフ) - あみゃさん» 😎 (1月26日 22時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
あみゃ(プロフ) - えへへへへへカキツバタかっけぇねえへへへへへへへへへへへ (1月26日 21時) (レス) id: c068fa4c28 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - くろわっさん@ヴァwinkPさん» 良かった〜〜〜✨お話書くのとっても楽しかったです! (1月13日 2時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
くろわっさん@ヴァwinkP(プロフ) - リアルに「ハッッッ!!!!!ガッッッッッ ア゚ッッ」て声出てしまった……すき〜〜〜〜!!!リョウありがとうございます〜〜〜!!! (1月13日 0時) (レス) @page44 id: d4908bd0ed (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - カフェオレさんさん» 喜んでもらえれば何よりです! (1月10日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももすけ | 作成日時:2023年12月13日 1時