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「それじゃあこの中から好きな子選んでよ」
道場の門の前で律儀に並んでいる3匹のポケモンをみつめる
「ふしゃ」
「ぜにぃ」
「かげちゃ」
どの子も澄み渡った瞳を持っていた。時々あくびを漏らしているのがかわいい
「ふふ、ゆっくり選んでいいからね。」
そうミツバさんは優しく微笑んでくれた
「じゃ、じゃあ…」
ヒトカゲをゆっくりと眺める
あの時の褐色肌の男の子が使っていたポケモン…の進化前
どうしよう。おそろい…なんて気味悪いかな…?
でもでも、他の門下生さんもヒトカゲ持ってる人いたし…
「ヒトカゲ…!きみにきめた!」
「かげ!かげらぁ!!」
優しく抱っこするようにヒトカゲを持ち上げてみれば、太陽のような笑顔が返ってくる
「よろしくね、よろしくね!」
あまりの嬉しさに何度もヒトカゲを抱きしめてしまう。そのたびふんす、と鼻息が漏れる音がした
やがて興奮も収まり、ミツバさんからヒトカゲの入るボールを受け取ろうとすると
「君もヒトカゲを選んだのか!」
とても活発な男の子の声がわたしの背中を押してきた
「あらダンデくん、居たのね」
後ろを振り返れば先程の褐色肌が特徴の少年ではないか
「あっいやこれは…」
「リザードンかっこいいもんな!」
あまりに純粋無垢な笑顔が返ってきたのでギョッとする。すぐさま片手を差し出されたため、少し控えめに握手を返した
「今度勝負しような!」
そう言うと男の子はすぐさまコートへと続く道へ駆け出していった
「あの子はダンデよ、すっごいポケモン勝負強いんだから!」
へぇ、ダンデって名前なんだ
「きっとあなたの助けになると思うわ。……あっ!まだ部屋の案内してなかったわね。こっち来てちょうだい」
またもや技がぶつかり合う音が外から響いてくる
道場に差し込む優しい日差しは、細かな埃と先程の衝撃で入り込んできた砂粒をじんわり温めていた
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ももすけ(プロフ) - あみゃさん» 😎 (1月26日 22時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
あみゃ(プロフ) - えへへへへへカキツバタかっけぇねえへへへへへへへへへへへ (1月26日 21時) (レス) id: c068fa4c28 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - くろわっさん@ヴァwinkPさん» 良かった〜〜〜✨お話書くのとっても楽しかったです! (1月13日 2時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
くろわっさん@ヴァwinkP(プロフ) - リアルに「ハッッッ!!!!!ガッッッッッ ア゚ッッ」て声出てしまった……すき〜〜〜〜!!!リョウありがとうございます〜〜〜!!! (1月13日 0時) (レス) @page44 id: d4908bd0ed (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - カフェオレさんさん» 喜んでもらえれば何よりです! (1月10日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももすけ | 作成日時:2023年12月13日 1時