【pkmn】ヤンデレトレーナーに愛されてみよう続々 (ページ12)

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ダンデページ12

リクエストありがとうございます！

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美しい鎧を身に纏っているポケモン、アーマーガアが大きな翼を豪快に羽ばたかせる

「ほい、嬢ちゃん着きましたぜ」

地へ到着すると共にタクシーのおじちゃんが大量に入った荷物入れを運び出してくれた

「わ、ありがとうございます」

どこからか吹き寄せてくる温かい風がわたしを歓迎してくれているようだ。さやさやと揺れる草々は優しく色付いている。

少し奥へ視線をやれば、周りの大自然とはかけ離れた大きな建物が立っている

あ、あれがマスター道場…！

エリートトレーナーである両親がキッカケとなりバトルに興味を示したわたしは、父の紹介でマスター道場の門下生になった。

その師範は相当の腕らしく、実際に父もそこで鍛錬を積んだという。

「荷物、ここ置いときますんで。頑張ってくだせ」

「ほんと、ありがとうございました。アーマーガアもね」

「ぐらぁあ！！」

羽ばたくと同時にかなりの突風が巻き起こる。次第に空へ飛んでいくタクシーへ精一杯手を振った

さぁ、荷物を持ってマスタードさんにご挨拶へ行かなきゃ。

両手にずっしりとのしかかる荷物は両親の性格を表したかのようだ。

道中、珍しい柄のヤドンを眺めながら道を辿っていると、道場の近くで激しい音が聞こえた。

なんだなんだ、と寄ってみると、マスタードさんと一人の少年がバトルをしている最中だった。

コートに並んでいるのはコジョフーとリザード。

勢いよく飛びかかるリザードのパンチはとても洗礼され美しさすら感じる。

そして、そのリザードへ指示を出している男の子。

褐色肌が特徴的な男の子は、今まで見たこともないような晴れやかな笑顔でバトルに集中していた。

「かっこいい…」

目にも留まらぬ速さで技を打ち合うその姿は、思わず見とれてしまうほどだった。

やがて試合が終わったのか、褐色肌の少年とマスタードさんが向かい合って礼をしていた

あまりの光景にきょとん、としているとマスタードさんがわたしの存在に気付いたのかこちらへ寄ってきた

「チミがAちゃん？よろぴくねー！」

「よ、よろぴくー…？」

思ったよりフレンドリーな人で驚いた。でもそっちのほうがいいのかも

あの褐色肌の少年は興味深そうにこちらを覗き込んでいた