【pkmn】ヤンデレトレーナーに愛されてみよう続々

クダリ ページ1

温かい温度を纏っている真っ白なカップを両手に持つ

中身は砂糖がこれでもかと入ったホットミルクだ。おまけにマシュマロまで浮かんでいる

正直飲む気はないがせっかく貰ったのだ、今日ぐらいは気合で飲み干そう

くぴ…

うーん、飲み切れるか不安になってきた。ここまで甘ったるいのは初めてかもしれない

「どう？ぼくがいっつも飲んでるやつ」

「はい…とってもおいしいとおもいます…」

なんとか相手の機嫌を損ねないよう棒読みながらも返事をする

「うそつき、顔が引き攣ってる」

「バレましたか」

真っ白な休憩室に無理やり連れてこられたかと思えば、舌がドロドロになりそうなほど甘い飲み物を飲まされた私の気持ちにもなってほしいものだ…

横には笑顔ではあるものの目が不機嫌な顔をした人が同じもの…いや私のもの以上に甘いものを飲んでいた

「帰っていいですか」

「だめ。」

だめかぁ。早く帰って次の戦法考えたいんだけどな


「だってA、またダブルトレインに乗らなかったでしょ」

幼くも淡々と告げられる一言一言がはっきりとしている。無駄な言い回しはせず、思ったことをシンプルに伝えてくる

「だって私ダブルバトル苦手ですもん。あまり搦手などは使えないものでして」

いっちょ前に戦法だのなんだの言っているが、簡単に言えばどれだけ一回の攻撃でダメージを出せるかくらいしか考えていない

私の好みの戦法は『相手より先に動き即座に倒す』

この短期決戦はシングルバトルならではの楽しさだ。

「A、戦い方とっても単純。見てるだけでどんなスタイルかすぐ分かって面白くない。だからもっと頭使って」

「そういわれても…」

単純な思考回路、と言われても否定は出来ない。だって事実だもの…

一度だけダブルバトルに挑戦したはいいものの、まんまと相手の戦法にハメられ惨敗したのは今でも悪い思い出だ。

「とにかく私は小賢しい事をするのは苦手なんです！それにそこまでサブウェイにのめり込んでる訳ではありませんから」

「そう、つまんない」

そんな事を言っているけれど、この施設って貴方を楽しませるために作られているところなんですかね？

なんだか頭が痛くなってきた。畜生、砂糖のせいだ。ぜったい

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