【ポケモン】派遣先のエンジュジムリーダーの様子がおかしい。 (ページ20)

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憧れのページ20

今日は仕事が終わったら私の浴衣を仕立ててもらえる日

いつも以上に仕事に手が入る

「ご〜す？ごっ！」

ゴースたちがふよふよと私の方へ寄って来たため聞いてみた。

「ね、私ってどんな色の浴衣が似合うかな。」

回答を期待するもゴースたちにはわかっていないのか目をパチクリするだけだった。

小さい頃から憧れていた浴衣、幼少期はそもそも夏祭りという文化がない所にいたほうが長ったためとても淡い羨ましさがあった。

「夏祭りと言ったらやっぱり花火でしょ？それにりんご飴とか焼きそばとか…」

夏祭りがとっても楽しみ！と喜べばゴースたちはクルクルと私の頭上を回った。一緒に喜んでくれてるのかな

さっさと制服を脱ぎ私服に着替え、マツバさんを呼ぶ。

「お仕事終わりました、仕立て屋さんへ行きましょう！」

「いつもより終わるの早いね、それじゃ行こうか」

自分から見てもテンションが上がっているのが分かる

レパルダスはあからさまな私を見てにゃ…と呆れたような声を漏らした

道は夕焼けに照らされほのかに暑い

着いた先は周りよりも少し大きめの民家のような建物かそびえ立っていた。しかしショーウインドウが設置しており、まるで花びらを一枚一枚丁寧に縫い合わせたような煌びやかな着物が大切そうに並べられていた。

「いらっしゃいまぁせ」

少し訛った言葉で話す店員さんに連れられ出されたのは様々な生地だった。

「お好きなもん選んでください、色も好きに選べますんで。」

差し出された生地を手に取ればとても心地良い触り心地が手一杯に伝わる。

小一時間は悩んだろうか、絹紅梅の生地に水浅葱色の浴衣と菊色の帯に決定した。

寸法を測り終えた店員さんは

「夏祭り当日には仕立て終わってますんでまたウチまでいらしてください」

どうやら受け取るのはちょうど当日らしい

「マツバさんは仕立てで貰わなくていいんですか？」

ぼくはいくらでもあるからね、と返された。

とにかく当日が楽しみだ、出来るだけいろんなもの食べれるように昼食は控えめにしよう。