【ポケモン】派遣先のエンジュジムリーダーの様子がおかしい。 (ページ18)

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思い出作りページ18

口に入れるととても上品な味わいが広がる。初めての味にテンションが上がってしまった。

「美味しいだろう？ここは人が少なくって落ち着くんだよ」

丁寧に箸で料理を掴むマツバさんはどこか凛としている

こくこくと頷けば良かった、と小さく言葉が返ってくる

「なぜマツバさんは私をお食事に誘ったんですか？その、ここに来てまだ一週間も経ってませんよね」

少し沈黙が続く、なんだか気まずい

「……もっと思い出を作りたいんだよ、あの時は二人でただ話すだけでね、勿論お話するのも楽しかったよ」

お酒を飲んだのか頬が赤く染まり少し呂律がとろんとしている

「でもさ、一緒にいろんな所行きたかった、ぼく友達が少なくってね。仲良く誰かと夏祭りとかに行っているのを見るととても羨ましかったんだ」

縁が少しうるっとしている

「良かったら思い出作りに付き合ってほしいな、」

酔っているのかマツバさんの思いが僅かにでている、

「そのくらいならいくらでも付き合いますよ」

そう、ありがとうと笑う顔はあの時のように安心しきっていた。

「ごちそうさまでした」

料亭から出て感謝を伝える、中々ない体験に緊張しっぱなしだった。

レパルダスも初めての味に満足しているよう。

料亭に入る前よりも深くなっている夜空は星が輝くのに十分な暗さだ。

「帰ろうか」

また手が差し伸べられる、今回は引っ掛からない

だめかぁ、と笑っているマツバさんはとても幸せそうな顔をしている。

「そういやマツバさんは友達少ないって言ってましたけど、私以外にいるんですか？」

ふとした疑問を投げかける、

「うぅん…いるにはいるけどね、彼はとあるポケモンの熱狂的なファンで…時間さえあればそのポケモンを追っかけ回してるから遊ぶにできなかったんだよ。」

類は友を呼ぶとはこういうことなのか、思わず声に出しそうになったがそのまま飲み込み言うのを辞めた。

「それじゃあおやすみ」

お風呂でゆったりし寝巻きに着替えれば少しずつ眠気が襲ってくる

おやすみなさい、と返して布団へ潜り込んだ

ねぇレパルダス、明日は何しよう

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A
そこそこ裕福な家庭だったが両親が質素な物が好きだったためか自然と庶民舌になった。

マツバ
カメラの購入を検討している

レパルダス
確かに料理は美味しかったがいつものカリカリフードのほうが好き。