オヤブンイーブイ● ページ22
「ぶぅゆぅ…」
愛らしいが野太い声がすると同時にカメラの視界がもふもふで埋め尽くされる。
「イーブイ、前が見えないよ〜…これさえ撮ったら構うから、ね？そこどいてほしいな〜」
しかし効果はなく、寝そべりながら暴れるため被写体であるミミロルが逃げてしまった。
「あ〜〜！折角リラックスしてるミミロル見つけれたのに！」
ぷりぷりと巨大な毛玉ちゃん、イーブイに文句を言う。掲げているカメラを落とせばふっかふかの尻尾が不機嫌にべしべしと不満を訴えかけている。
「オボンのみあげるから機嫌直してよぉ…」
八の字に眉を寄せていたら足に噛み付いてきた、甘噛とはいえ後ろ足でゲシゲシされていると痛くなってくる。
絶賛駄々をこねているイーブイは一年前に撮影に来ていた際、怪我している所を助けて懐かれたのだ
里に連れて帰ればびっくりオヤブン個体ではないか。少しの間はギンガ団に預けられ、色々と調査し安全性を認められようやく私の元に戻ってきた。
オヤブン個体…ほかのイーブイたちよりも一回り大きい、おまけに気が荒く、思い通りにならなければすぐ暴れる。
しかし懐かれ連れて帰った以上私にも責任はある、撮影時に護身役として連れているが、毎回飽きてはさっさと帰るぞ、と要求してくるのだ。
あいてててて…足が使い物にならなくなる前に帰るとしますか
でっかいふかふかの身体を持ち上げてみる、ようやく要求を受け入れられたためかご満悦なお顔で尻尾を振り子のように振っていた。
お次は地面に置きお腹辺をコショコショしてみる、ぶやぁぁ!!と大喜びで手足をバタバタしている、なんとも愛おしい。
私も寝転がり巨大な首元の毛に顔を埋める、柔らかな感覚と優しいおひさまの香りがワタシの顔を被った。
この辺りには襲ってくるポケモンは少ない、
「ここで寝ちゃおうか…」
ぶやぁと声が聞こえたため、心地よい風に意識を任せる。
ちゅう？と二匹のピチューがこちらを覗いてくる、ゆっくり身体を起こしてみると先程のピチューたちははそそくさと草原へ駆け出していった。
空は紅色に染まり切っている、18時程だろうか…
起きて、と隣で寝ているイーブイに声を掛けるも反応なし。ぶぁ…ぶゃ…とよだれを垂らしている口から寝言が漏れている。
まだ寝っ転がっていたいが、フワンテが出て来る頃だ、早く帰らなくては。
おへそをお空に向けて寝ている毛玉ちゃんを脇に抱えコトブキムラの方向へ向かう、
未だにイーブイは寝言を垂らしていた。
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ももすけ(プロフ) - ありがとうございます✨この作品の更新止まってるのでお話でき次第投稿させていただきますー！ (8月2日 12時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - あああ好きです！！！！出来たらビクティニとか、トウヤくんとか....！bwのお話を書いてほしいです！！ (8月2日 5時) (レス) @page36 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - リクエストありがとう御座いました！期待に添えられたかはわかりませんが、とても楽しかったです！ (6月25日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ありがとうございます。更新はいつでもお待ちしています。 (6月24日 14時) (レス) id: 4a26903ea0 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - 了解です！ (6月24日 8時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2023年4月17日 22時
