ペンドラー● ページ12
主人公視点でもペンドラー視点でもないです
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只今のカロスの時刻は少しランチタイムを過ぎた頃。
カロスの暮らしは様々だ。
口直しにコーヒーを嗜む者、
新たな冒険の幕を開ける者、
そしてカロスの蒼天の元で夢を見る仔山羊など、様々なカロスの過ごし方があった。
そしてミアレの大通りを蝶のように華麗に闊歩する一人の少女と、かけがえのない主を守らんとする毒百足もまた、大勢の営みの一部でもある。
「ねぇ、ペンドラー。ランチの後のデザートは何にする？ポフレ？ミアレガレット？ヒウンアイスもいいわね」
真ん中に美しい宝石がはめ込まれた蝶の形をあしらったバレッタを身につける少女が、ワインレッドの体を持つ毒百足へ問う。
しかし毒百足は主の問いには答えず、只々主の隣を凛と護るように歩むだけだった
「んもう、いつも貴方はそうよね。少しぐらい我が儘言ったっていいのよ」
無愛想なフューシャの輪を描く用心棒を諭すものの、彼女はうんともすんとも言わない。
少女がため息を漏らす
すると、折角の一日を楽しみなさい、とでも言うようにコーヒーのほろ苦い香りが風と共に流れてきた。
「…そんなにお喋りしたくないのなら、私の我が儘に付き合ってもらうからね」
ぎゅううぅ、と漸く彼女は口を開く。
彼女は決して自分の思いを押し殺し我慢することなどない。
愛おしい主の我が儘を聞く、それこそが毒百足の一番彩っており華やかな時間なのだ。
さぁ、彼処のカフェで一休みでもしましょ。と指差す少女、それを見つめる瞳はとても澄み渡っており、ピンクのカーネーションの花の冠を仕立てて貰った我が子を見つめる母の様に暖かく、優しかった。
カロスの暮らしは様々だ。
美しい毛並みを整える洋犬、
屋根で羽休めをする稚児鳥、
そしてミアレの大通りを闊歩する少女と毒百足もまた、永遠に終わらないであろう美しいひと時を優雅に過ごしていた。
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ももすけ(プロフ) - ありがとうございます✨この作品の更新止まってるのでお話でき次第投稿させていただきますー！ (8月2日 12時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - あああ好きです！！！！出来たらビクティニとか、トウヤくんとか....！bwのお話を書いてほしいです！！ (8月2日 5時) (レス) @page36 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - リクエストありがとう御座いました！期待に添えられたかはわかりませんが、とても楽しかったです！ (6月25日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ありがとうございます。更新はいつでもお待ちしています。 (6月24日 14時) (レス) id: 4a26903ea0 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - 了解です！ (6月24日 8時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2023年4月17日 22時
