ゲンガー◆ ページ11
暖かな夕焼けの明かりが窓を通してリビングを仄かに照らす。
適当に番組を流せば、SNSでも人気なジムリーダーがインタビューを受けていたり、遠い地方の知らない町の美味しそうな名物スイーツが紹介されたりもしている。
週末のこの時間帯はリラックスできると同時に、明日からまた新たな１週間が始まるという少し憂鬱な気分にもさせる時間帯だ。
スーパーで買ってきたフルーツティーを啜る、繊細な模様を描くティーカップの中には南国の海を彷彿とさせるようにゆらゆらと波打っていた。
ガタガタッ
夕焼けの明かりを通していた窓がひとりでに揺れた
ああ、またあの子が来てくれた。
キッチンに置いてあるフードときのみを盛り付けてある小皿を取り、笑うように揺れている窓を開け、
「今週も来てくれたんだ。はい、ご飯ここに置いとくね」
庭の花壇の隅にちょこんと佇むポケモンへと話しかける。
私の声に気づいたのか、白い歯をのぞかせる口は大きく綺麗な半月を描いた。
遠慮なくポケモンフーズをいただくポケモン、ゲンガーはこの家に迷い込んではエサを貰いに来るのだ。
でも悪い気はしない、何なら寂しさがかき消されるような気もするため有り難いとすら思っている
ゲンガーと居るとすごく寒くなるんだけどね、
「げええん！！げん！」
今日はやけに食いつきがいい、もしかしてタポルのみが好きなのかな…
余程美味しかったのか、いつもよりずっと速く完食していた。
けぷぅ…と真っ赤な目を幸せそうに細めお腹をさすっている
「げんげぇ」
ふわぁ…とあくびを漏らしていると、気づけばゲンガーは宙にぷわぷわ浮かびながら此方に手を振っていた。
「また来週、遊びにおいで。タポルのみ沢山用意して待ってるからね」
私も大きく手を振れば、げえええん！と上機嫌な声を残し、橙色の空へと消えていった。
夕焼けの明かりを乗せ、風がそよそよと私の頬を掠ってゆく。
ずびっと鼻をすすりながら今日は早めに寝ようか、と考える
きっと明日もいい日になれるよね
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ももすけ(プロフ) - ありがとうございます✨この作品の更新止まってるのでお話でき次第投稿させていただきますー！ (8月2日 12時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - あああ好きです！！！！出来たらビクティニとか、トウヤくんとか....！bwのお話を書いてほしいです！！ (8月2日 5時) (レス) @page36 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - リクエストありがとう御座いました！期待に添えられたかはわかりませんが、とても楽しかったです！ (6月25日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ありがとうございます。更新はいつでもお待ちしています。 (6月24日 14時) (レス) id: 4a26903ea0 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - 了解です！ (6月24日 8時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2023年4月17日 22時
