サニーゴ◆● ページ1
「ねぇ、サニーゴ」
アローラの美しい海を隣で一緒に眺めているサニーゴに話しかける
「さぁに？」
私の隣にいる桃色のサンゴのようなポケモン、サニーゴは此方を向いて愛らしく首を傾げる。
このサニーゴは私がとても小さい時に出会い、いつも海へ遊びに来るときに遊びに相手になってくれる。
「サニーゴは知ってる？ガラル地方にはね、サニーゴとはちょっと姿が違うサニーゴがいるんだよ」
「さぁにぃ」
興味を示したのかな、小さな足で此方に近づいてきて私の膝に乗って来た。サニーゴを優しく抱きしめると、少しザラザラとした感触と、アローラの海風の香りがする
「そのサニーゴはね、白い殻を持っていて、人の魂を吸っちゃうんだよ」
「さにぃ？！」
びっくりした？とクスクス笑えば、サニーゴは少し怖がった顔で横に首をふる。強がりさんめ。
「…サニーゴはどうして私がガラル地方のお話をしたか知ってる？」
アローラの海を照らす夕日は、名残惜しそうにゆっくりとジリジリ海へ沈んでいく。
「私ね、明日、家族の事情でガラル地方に行かないといけなくなったの。」
さぁに…と震えた小さい声が聞こえ、胸がギュッとしめつけられる。
「あのね…それでね…もうサニーゴともね…会えなくなるかもしれないの…」
段々と言葉が詰まり、声が震え、視界が潤んでいく。
「ねえ、サニーゴ、もう会えなくなっても、私のこと忘れないでくれる…？」
「さぁに!!!」
私とおそろいの目をしたサニーゴが大きく鳴く
私とサニーゴは夕日が沈み切るまで強く抱きしめた。
帰るとき、いつもはすぐ海に戻るサニーゴがずっと此方を見送ってきたのを見つけたとき、遂に涙が零れ落ちた。
もうこの地に来ることはないのだ、思う存分泣きわめきながら家へ帰った。
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ももすけ(プロフ) - ありがとうございます✨この作品の更新止まってるのでお話でき次第投稿させていただきますー！ (8月2日 12時) (
レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - あああ好きです！！！！出来たらビクティニとか、トウヤくんとか....！bwのお話を書いてほしいです！！ (8月2日 5時) (レス) @page36 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - リクエストありがとう御座いました！期待に添えられたかはわかりませんが、とても楽しかったです！ (6月25日 19時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ありがとうございます。更新はいつでもお待ちしています。 (6月24日 14時) (レス) id: 4a26903ea0 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけ(プロフ) - 了解です！ (6月24日 8時) (レス) id: dfacd091ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももすけ | 作成日時：2023年4月17日 22時
