PM 8:07 ページ4
｢着いた……！｣
翔太くんが足を止めたのは、ちょっと寂れた公園。
街灯もほかの場所に比べたら少ないし、邪魔になる木もない。天体観測には本当に絶好の場所だ。
しかし、肝心の主役は……
｢隠れてんなぁ……｣
｢だね……｣
雲の切れ間からチラチラと顔を覗かせることはあるが、全貌が現れることはない。
30分は粘ろう、という事になり、端の方が錆びているベンチに腰掛けた。
それから20分が経過した頃。
周りが明るくなって顔を上げると、空には大きくて赤い満月が浮かんでいた。
｢雲が切れた……！｣
｢綺麗……！｣
ストロベリームーンは、想像以上に神秘的で美しかった。
｢……Aちゃん｣
月に見とれていると、突然天月くんが真剣な声色で私の名前を呼んだ。
｢月が、綺麗ですね｣
｢……？綺麗だね？｣
天月くんの言葉の意図がわからず、とりあえず共感すると、彼はあははっと笑い出した。
｢え？え？何？？｣
｢Aちゃんは知らないかぁ……かの夏目漱石は、"I love you"を"月が綺麗ですね"って訳した話｣
｢え……？｣
｢つまり何が言いたいかと言うと｣
天月くんがベンチから立ち上がり、私の正面に立つ。
｢僕は、Aちゃんのことが好きです｣
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コマさんlove☆ - こんばんは!読ませていただきました。コマさんlove☆ですよ?某かえるの時に多分絡んでましたよ?覚えてます?6/28ってストロベリームーンの日だったんですか!?知らなかった…ってか誕生日の日なんで嬉しいです*これからも応援してます。 (2018年7月10日 22時) (
レス) id: e7729176d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千華 | 作成日時：2018年6月29日 16時
