｢離れたくない｣と噛み付いた 弟者 ページ36
【弟者同僚設定】
〜Otozya side〜
別に幼馴染みとか初恋の人とか、そんなんじゃなくてただ普通デスクを並べる同僚だった。
特に仲が良いって訳でもなくて、俺の記憶によれば何人かの同僚と一緒に2、3回飲んだことがあるくらい。
昨日の俺は久しぶりにお酒が飲みたくなって片っ端から同僚に声をかけていた。けど捕まったのはAさんだけ。初めての2人だけで少し緊張はしたものの歳も近く、上司も同じだからか話が盛り上がる。
そこまでは普通だったのに、2軒目が終わって日をまたぎ、女の子を1人で帰らすわけには行かない俺は家の近くまで送ってあげてた。
その途中にほろ酔い気味のAさんはポロッと口を滑らせた。
｢私…弟者さんのこと好きなんです｣
最初俺は聞こえないふりをした。嫌な訳では無かったが、2人とも酒が入っていてまともに頭が動かない状況だったからその方がこれからのことも考えて都合よく感じた。
あながち間違った判断ではないと思う。
｢Aさんの家ってこの｢…っ私本気で言ってます。酔ったからなんかじゃないです、好きです。私と…付き合ってください｣
逃げるように早足で歩く俺にふらついた足取りで駆け寄るとズボンから弛んだシャツをぎゅっと握る。
逸らした目線が一瞬交差する。お酒のせいか瞳は潤んで、まるで捨てられた犬みたいだ。動物に弱い俺は絡んだ目線を振りほどく事が出来ない。
くらり、と視界が揺れた気がして
｢………いいよ、
でも4ヶ月だけ。そうしたら別れる。
それでいいなら付き合おう｣
俺の意識とは別の所で返事をしていた。
そんなことをベッドの上でスマホを握りしめた俺はおついちさんの"弟者くん、ご飯！！"という声を聴き流しながら溜息を漏らした。
これで良かったんだろうか、でも4ヶ月だけだから。と適当に理由をつけた。そんなことより飯食お…、どうせ付き合うったって何をするってわけでもないし。
｢離れたくない｣と噛み付いた 弟者→←強くなれないんだ、許して 弟者
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朔(プロフ) - 白銀卿さん» コメントありがとうございます。曲と被ってるってなんか少し恥ずかしいですね(笑)相変わらずの更新速度ですがよろしくお願いします。 (2017年6月8日 20時) (
レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - ぽむさん» コメントありがとうございます。書いた甲斐がありました！需要あるんですね(笑)ネタが溜まったら書くかも、です(笑) (2017年6月8日 20時) (レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
白銀卿(プロフ) - 49日目の嘘とホントのある一文と俺の知ってる曲の一部分が重なっているように感じながら読んでました。更新お疲れ様です。次も楽しみにしてます。 (2017年6月7日 23時) (レス) id: 4697ccbf74 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - いつも読ませていただいてます！本当に素敵な作品ばかりで…三人称さんの小説は私というものに需要がありますよ笑ぜひ読みたいです^^ (2017年6月7日 22時) (レス) id: 3b5acabf2f (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - anna o-さん» そう言ってもらえて書いてて良かったって思います！中々大変な道のりでしたね、それでもあっただけラッキーですよ(笑) (2017年6月2日 11時) (レス) id: b25981f686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔 | 作成日時：2017年5月12日 13時
