(4) ページ6
.
帝光中学2年生。
「黄瀬、お前Aにべったりだけど好きなのか?」
「へ?」
「そう!それ私も気になってたの!!」
部活帰り、たまたま青峰っちと桃っち二人で帰っていたところを見つけ、流れで一緒に帰ることになった。
確かに、いつもAっちAっちとくっついている自覚はあるが、好きとかそういうのは考えたことがない。
元々女子は信用出来ないし付き合ってもどうせ顔で選んだんだろ、などと思っていたから本気で付き合ったことはなかった。
だから実のところ好きという感情をいまいち分かっていない。
しかし初めて信用出来る女子ができた、それがAっちだ。
「あの黄瀬が好きを知らねェとはな」
「そういう青峰っちは好きな奴とかいないんスか?」
「あ?いるわけねェだろバーカ」
てっきり桃っちかと思ってたけど本当に幼馴染ってだけなんスね。
それより、と桃っちが話を戻した。
「Aが他の男の子と仲良くしてたらどう思う?」
「んー……なんかこう、心臓がぐぁーってなるっス」
「じゃあAが知らない男の子と抱き合ってたら?」
「ええっ!?絶対嫌っス!!!」
桃っちが急に変な質問をしてくるので答えると、俺のこの自分でも言っていることがよく分からない答えに納得したのか青峰っちとお互い顔を合わせ目を輝かせて嬉しそうに言った。
「それが恋だよ!!」
「恋?これがぁ?全然実感湧かないんスけど……」
「相手といると安心するのも恋っていうからね!!」
これが、恋………?
なんかもっとこう、相手に対してドキドキするのが恋ってもんじゃないんスね。
でも確かにAっちといる時はドキドキというよりは安心感の方が強かったな。
226人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春 | 作成日時:2021年6月18日 20時