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「そういやさぁ、」


『何ですか?』




問題を解いている途中、机に頬杖をついてその光景を見ていた笠松先輩が口を開いた。


中間テストまであと一日。
今日は部活も無く日曜日なので、無駄に広い黄瀬の家に私と黄瀬、笠松先輩に森山先輩、小堀先輩の五人が集まって、机を囲んで勉強会を開いていた。

ちなみにハリセン役の中村先輩と早川先輩は、一人で勉強したいから、という理由で不参加。




「お前昨日の帰り青峰と遊んでただろ」


『え!なんで知って、』

「なんスかそれ!!」

「Aと遊べるなんてずるい!!」

「そんなんで赤点免れると思ってんのか!」




笠松先輩から発せられた言葉に、私への視線が集中する。


聞くと、バスケのコートで1on1をしている所を見られていたらしい。

というか遊んでない、遊ばれていた。


隣に座っていた黄瀬はすごい顔を近づけてきたり、真正面にいた小堀先輩と森山先輩は机を乗り出してきたり、無法地帯になった。

どうしてくれるんですか笠松先輩!!!




「俺のAがぁ!!」

『あんたのじゃないです森山先輩』

「そうっスよ!俺のっス!!」

『お前のでもねぇよ』




ギャンギャン騒ぎ立てる奴らを宥めながら、誕生日でも無いのに誕生日席に座っている笠松先輩を見ると、呑気にポテトツップスを食べていた。

こんの主犯め!!!!!!























そしてテスト当日。
結果は3日後に全て返ってきた。


自分では点数を一切見ずに、今日の部活で皆で一斉に見せようということになり、学校が終わって急いで体育館に向かう。

しばらくして“赤点免れたかな組”が全員集まり、せーのでテスト結果を見せた。




『わーい全員赤点回避だぁー!!』

「よく頑張ったな笠松、黄瀬、A」




帰り、森山先輩にアイスを奢ってもらった。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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