赤い髪の君と私

持久走大会７ ページ42

〜Aside〜




ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ‥
私の右足首に激痛が走る



ダメだよ‥走らないと



立ち上がり右足から出るが地面につくと先程より激痛が走る


「う‥う、」


ここまでやってきたのにゴールは目の前なのに走ることができないなんて‥


て「頑張れ！！」


は「大丈夫？あとちょっとだよ！」


周りから聞こえりる応援ですら聞こえなくなっていく




私もうダメかも‥





『A！！！』



「え？」



ゴールの方をみるとそこにはえいちゃんがいた




『こんな所であきらめるなよ！頑張ってきたんだろ！俺はここにいるからいつでもゴールしてこい』



大声で叫ぶ貴方がかっこよくて涙がでそうになる




「えいちゃん‥」



もう一度立ち上がる。




貴方に抱きしめたい‥



貴方に会いたい‥




そんな思いがいっぱいになり気づけば歩いてる自分がいるさっきの痛みなんてどこにもいなかった



右足を引きずりながらゆっくりとたぶん普通の人が歩くより遅いだろう



あとちょっと‥




あとちょっとでゴール





、



、




、




目の前にはゴールテープがあり私はそのゴールテープを１番に通過する




やった！私ゴールできた！！！





次の瞬間、体がいうことをきかなくなる私の体がゆっくりと地面に倒れようとする




そうだよね‥

無理しすぎたもんね‥

思わず目をつぶる




『おっと、ナイスキャッチ』


目をあけると大好きな貴方が笑いながら私をお姫様抱っこしている



「えいちゃん‥」


『よく頑張ったね。足大丈夫？』


「ううん。痛い」


『じゃ、治療所行こう』


私を抱えながら歩きだすえいちゃん



『A』


「うん？」


『１位おめでとう！』


「ありがとう‥」


ずっと我慢していた涙が溢れだす



「えいちゃんがいなかったらゴールできなかったよ」




『Aなら絶対ゴールするってわかってたよ』









私本当にゴールできたんだ
それもこれも全部えいちゃんのおかげだよ

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