OUR. Ⅱ (ページ3)

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佐久間を探しに8人で元いた場所へ行き、

1日、2日、そして3日経った。

渡「え、全然見つかんねえじゃん？」

深「情報通りの場所全部行ったんだけどなあ。もしかして情報自体全部デマとか？」

向「えー！それは困ってまう！」

目「でもここまで見つからないって、やっぱりその説が濃厚な気がするけど」

家に戻ってぐってりとするものが数名。

それはそうだろう。
佐久間がいるという期待を込めて向かい、その当人が全く見当たらないのだから。

重い防弾チョッキを付け歩きまわるだけ。

体力の消耗もいいところだろう。

宮「…あ、」

深「ん？ダテさんどした？」

宮「どっかにナイフ落として来ちゃったかも。ちょっと取りに行ってくるね」

阿「いや、今は行かない方がいいよ」

宮「でも子供が拾っちゃったら危ないじゃん。ナイフ落ちてるって物騒だし。すぐ帰ってくるから」

ちょっと行ってくるね。と出て行った宮舘の背中に

「なんかあったらすぐ連絡しなよ〜」と深澤が声をかける。

岩本や深澤も流石に疲れたのか、防具を全て外し足を伸ばしてソファへと座っていた。

無気力という言葉が似合う。

3日間探し周り、その挙句見つからず、情報が確かかもわからない現状は、少し、いやかなり厳しいだろう。

岩「ちょっと日にち置いて動くのがいいかも。みんな疲れてるし。班に分かれて動くとか」

深「班に分かれるのいいじゃん。班分けしなきゃだ」

阿「康二捕まえた時みたいに囮使うのもいいかもね」

岩「またあれやんの？」

阿「その時は俺が囮になるから」

深澤の囮作戦。

正直うまく行ったのか行っていないのか、よく分からないままとりあえず成功という形になった作戦。

あの時は向井のアホさに呆れたものだ、と岩本は思い出して笑った。

岩「目黒と康二が仲間になってから割と経ったか」

向「え、なに？俺の話？」

深「そ、お前の悪口ー」

向「いやふっかさん酷い！！俺泣いてまう！！」

深「ふは、ジョーダンだって」

こんな泣き虫加減にも慣れ、佐久間のハイテンションに付き合えるような仲間ができたと安心していたものだ。

ならば尚更佐久間に戻って来てもらわなければ。

向井の相手をする者がいなくなってしまう。

ラ「みんなお腹空いたでしょ。ご飯冷凍食品とレトルトならあるけど、食べる？」

渡「え、俺カレー食いたい」

深「俺もー」

ラ「よーし！じゃあ今夜はカレーだ！」

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