検索窓
今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:239,685 hit

39 ページ43

赤司said




『征十郎様…それ、この方の嘘です。』



赤司「は?」




「なんでお前言っちゃうの…」





『征十郎様を騙したくはありません。』





赤司「どういうことだ。貴様。」





「俺もお前と同じだよ。

俺の名前は宮水だ。」





赤司「宮水ってあの名家のか?」




「そーゆーこと。

で、その質問の答えなんだけど、

Aと結婚しようかなって思ってたから、

これを機に言ってみただけ。」





結婚しようかな?




『それは、初耳なのですが…』





「だって、初めて言ったし。

って事で、A俺と結婚しよ。」





赤司「ダメだ。」




「お前がそんな事言える立場なのか?」




何が言いたいんだ、この男。




「俺とAの馴れ初めなんだけど、

Aが主人に捨てられて途方にくれてたから、

拾った。」





赤司「捨ててなんかいない!」




『捨てたじゃない!私を!

征十郎様はどこにでも私を連れて行くと言ったのに

連れてってくれなかった!

捨てたではありませんか…

嘘つき…』





…そんなことない




赤司「本当に捨ててなんかいない。

あの時、俺は確かに連れて行かないと父さんに言った。」




『征十郎様は知らないと思いますが、

私は前々から旦那様に征十郎様に近づきすぎだと叱られていました。

それでも、私は奥様が託した大切な宝物であるあなたと離れるわけにはいかなかった。

…違いますね。一緒に過ごしているうちにあなたは私の宝物にもなったといったほうが正しいですかね。

だから、征十郎様の一番の味方でずっといようと決めました。

そして、私はこの思いを旦那様に告げました。

最初は、理解してもらえなかったですが、旦那様が折れて許してくださったのです。

しかし、それは条件付きでした。

その条件は、征十郎様が私をそばに置いておく必要性がないと言ったら、すぐに赤司家から出るというものでした。

だから、あなたが私を捨てたのですよ。』





そうだったのか…

知らなかった





Aがそんな覚悟で俺といたなんて




俺は最低だ。




自分から手放したくせにいなくなったら、やっぱりそばにいてほしいなんて…






「ってことだ。

だから、いいよな?」





でも、やっぱり嫌だ




この気持ちは我が儘で最低だが、あいつには渡せない。





赤司「俺は、Aが好きだ。」





40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
393人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アルビノ(プロフ) - ころんさん» それ!!私も夏休みとかに見ようかな!! (2018年6月8日 0時) (レス) id: c366ccc4f1 (このIDを非表示/違反報告)
ころん - wwそれな!!黒バス不足というかなんというか...ww もう一回黒バスを1期から3期まで見直そうかなぁ(´・ω・`)w (2018年6月4日 23時) (レス) id: 830b3257d2 (このIDを非表示/違反報告)
アルビノ(プロフ) - ころんさん» だよね!最近見たい欲が凄すぎてやばい笑笑 (2018年6月3日 10時) (レス) id: 376b2721e2 (このIDを非表示/違反報告)
ころん - あぁー!ごめんよ(´・ω・`)私も全然気が付かなかった。。...確かにぃ!!見てみたい!!大人になって、それから皆でバスケをする!!続編また作ってほしいね(≧∇≦*) (2018年5月31日 20時) (レス) id: 830b3257d2 (このIDを非表示/違反報告)
アルビノ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 返信遅れてすみません!私もボートに書きました! (2018年5月5日 19時) (レス) id: 3e617a1142 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アルビノ | 作成日時:2018年3月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。