フィクション ページ6
その日からAは変わった。
大人に対して軽蔑の目を向けるようになった。遠ざけるようになった。
それは親に対してもだった。
いや、親に対してはもっと前からだったかな?
5人家族でAには2つ離れた兄がいる。賢くて家唯一の男の子だった。
だからこそ可愛がられてた。兄の生まれた時の写真もいっぱいあった。
それに比べてAの写真はほとんどなかった。
気になって聞いてみた。
『なんでAの写真少ないの?』
親「兄が生まれた時に味わったから2回も同じ感動産まれへんで。」
あ、そっか…Aって親にも愛されてなかったんやな。
誰も愛してくれへんのやな?もういいよ、生きる価値なんてAには無いねん。
出来る兄と出来損ないの妹。どっかの小説にありそうやな。
もしかしたらAは小説の主人公なのかもしれない。
そう思った方が楽だった。小学生ながら考える事はいっちょ前だな。
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みんみん(プロフ) - ですよね?!knさんのおかげで救われました爆笑 人は信じていいものかわからないですよね、では僕も現場からは以上です() (2021年4月12日 23時) (レス) id: 09503ac46a (このIDを非表示/違反報告)
ロフ。 - 同情ってわけじゃなくknさんいいですよね。(ふいんきぶち壊し)自分も訳ありで人あんま好きじゃないんですけどknさんの[フィクション]ってきいてあぁ...そのとおりやなぁてなりました。現場からは以上です。 (2021年4月12日 20時) (レス) id: 2994286efe (このIDを非表示/違反報告)
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