ー関西の紅一点の物語 IVー (ページ15)

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○ ぼくらのキセキ① ページ15

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ぼくらのキセキ
#七瀬A

〈わずか9歳でジャニーズ事務所初の女性タレントとして入所した七瀬Aちゃんは22歳でなにわ男子の結成に参加〉

〈異例の入所を果たしたAちゃんですが、これまでの道のりは壮絶なものでした〉

「初めは幼すぎて何も理解出来てなかったんです。
何でみんなが私の事を珍しそうに見るのかとか、
全然分からんかったんですよね。」

「次第に自分の周りには誰もおらんってことに気付いて、……それが人生初の孤独でしたね」

〈様々なきっかけの元、周りとは打ち解けられるようになった頃。2010年、Aちゃんは芸能活動を一時休止〉

「喘息が酷くなって、…… お医者さんからは無理しすぎって言われました。

⋯⋯⋯⋯『女やから』って理由で片付けられたくなくて、負けたくなくて、無我夢中だったんですよ」

「両親には、このタイミングで『もう辞めてもいいんじゃないか』って言われたんです。誰にも言ったことないですけど」

「私も思いましたよ、その方が幸せに生きられるんじゃないか、普通に生きれるんじゃないかって。

でも休止期間中めちゃくちゃ退屈で、何しても満足感が無くて、いつの間にか ”ジャニーズ” が私の居場所になってたんやって気づきました」

〈彼女が訪れたのはオリックス劇場。思い出の地で、メンバーにも打ち明けたことの無い想いを語り始めました〉

「正直、周りが私の事どう思ってんのかなって気になる時はあります」

「ほんまは迷惑なんちゃうかなとか、今でも思います。

実際私が居るからなにわが嫌いって声も聞きますし。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯怖いですよ、周りの目も、それを気にしすぎる自分も。」

「いつやったかな、…… ファンの方に街中でお会いしたことがあって、その時言われたんです。『いつまでいるんですか』って。」

「答えれなかったんですよ。⋯⋯昔に比べたら、色んな方に認めて頂けてる自覚はあります。

けどそういう意見は絶対無くならないもので、分かってはいたけど面と向かって言われるとしんどくて、⋯⋯⋯⋯甘えたり、頼ったりするのが下手くそやったのもあって、親にも周りにも言えませんでしたけど」

「墓まで持ってくつもりやったのにちゃっかり話しちゃいましたね ( 笑 ) 」

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