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俺のコートのポケットの中で指を絡めて繋ぐと、にっこりと笑って


腕を掴んで俺を見上げながら擦り寄ってきたから


誰も見てないだろうと思って、頬に一瞬キスをした。


『わ、公の場!』


「んっふふ、可愛かったもん(笑)」


『っ〜……』


繋いでない方の手で、顔を覆って俯く姿も可愛かった。


人混みの中を縫って歩くから、はぐれないように、ぶつからないように庇って歩く。


「大丈夫?人多いね」


『大丈夫。道の木も綺麗だねぇ。キラキラぁ〜』


「ねぇ。後であったかい飲み物、あのカフェで買わない?」


『飲む!何にしよっかなぁ。ホットチョコとか飲みたい!クリスマスだから!』


「俺はコーヒー以外(笑)」


『潤のコーヒーが一番おいしいから、それ以外ね!』


「んっふふん」


より人が集まってるところまでイルミネーションを満喫しながら歩くと


『わぁ……!近くで見るとおっきい!ねぇ、潤見て!』


飾りかわいい!ってぴょんぴょん跳ねて身体中で嬉しさを表してる。


はぁ……。


俺の彼女、天使の生まれ変わりかな?


「一緒に写真撮ろうよ」


『うん!』


「じゃあもっと俺に寄って?」


俺のスマホで自撮り。


人集りってのもあるけど、ツリーと2人のバランスがちょっと難しい。


『んー?このくらい?』


「もうちょい、ん、行くよー、はい!……おぉ、かーわーいーいー!」


撮る瞬間に肩を抱き寄せたら、驚いてる顔のAちゃんが撮れた。


『なっ、ん……やめてください!あー!これひどい!もっかい撮る!』


「えー?可愛いのに」


『やだ!』


「仕方ないな、もっかいね?」


撮ったのを見せたらご満足いただけなかったようで、撮り直し。


今度は顔を寄せただけの写真。


これも可愛い。


「これでよろしいでしょうか?(笑)」


『うん!後で送って?』


「おっけ。寒いからあったかい飲み物買って、スーパー行って、帰ろ!」


『おー!』


んで、予定通りAちゃんちに向かうんだけど


イルミネーションの綺麗さに興奮冷めやらぬ彼女。


『すごく綺麗だったぁ!ね!』


「ねぇ。俺も久しぶりにちゃんと見た!」


『良い思い出が出来た!』


「そうだねぇ」


撮った写真を何度も繰り返し見て、楽しそう。


そうこうしてる間にAちゃんちに着いた。


『掃除はしてありますが、あまり綺麗じゃないかもしれません。寒いんでスリッパ履いてくださいね』


「ん、大丈夫。お邪魔しまーす」

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作者名: | 作成日時:2020年12月16日 14時

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