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『ううん、いい。邪魔してごめんね？あっちで乾かしてくる』
「キリいいから、乾かさせて。明後日帰っちゃうからさ。次いつ会えるかわかんねぇし」
資料を片付けてくれるから、せっかくだし甘えようかなって。
『じゃあ、お願いしよっかな。ありがと』
「ん、ここ、座って」
ソファーに座ってる翔くんが、足を広げておいでおいでしてくれるから
その間に膝を抱えて、翔くんに背を向けて座る。
「あれ？今日はこっち向かねぇの？」
『ん？ふふ、じゃあ向くぅ』
「ん。Aの顔がよく見える」
『ふふ、翔くんの顔も』
翔くんのゴツゴツした指で私の髪を優しく梳きながら乾かしてくれる。
翔くんにしてもらうと、すごく気持ちいい……。
目を閉じて、ふわふわした気分でしてもらう。
「いつも思うけどさ、A、すげぇ気持ちよさそうにするな？」
『だって気持ちいいもん。そもそも人にしてもらうのって気持ちよくない？』
「あぁ、美容院とかもシャンプー気持ちいいもんなぁ」
『でも翔くんは特別気持ちいい。好きだから』
「ふっは！嬉しいこと言ってくれんな？可愛いな、Aは」
はい、できたって最後に優しく髪をなでおろすように触ってくれて、毛先にキスしてくれる。
『あと、ここにも……///』
髪じゃ物足りなくて、翔くんに唇を差し出しておねだりする。
そしたら、優しく目尻を下げて、ふわっと微笑みながら
「わかってるよ。だからそんな可愛くねだるな(笑)」
って頬を挟むように触れて、チュッて音のするキスをくれる。
『ありがと……///』
「Aのさっきの顔すっげぇ可愛い。超好き。いつ見てもキスしたくなる」
『ぅん……///』
どの瞬間でも可愛いけどなって指でそっと私の顎を持ち上げて、角度を変えながら何度もキスをしてくれる。
「続きはシャワー浴びてからにしようかな？(笑)」
『ん……///』
「Aと会えたんだから、エネルギーチャージしとかないと仕事頑張れねぇからな」
子どもみたいな悪戯な笑顔を私に残して、シャワーを浴びに行く翔くん。
翔くんの髪も乾かしてあげよって思って、目の前に置かれたドライヤーを抱えてたら
いつの間にか寝ちゃってたみたいで、気が付いたらベッドの中で翔くんの腕に優しく抱かれてた。
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作者名：鈴
| 作成日時：2015年12月14日 2時
