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なに？
寄せてるから？
水着だから？
なんなの？！
綺麗に出来た谷間に釘付けなんだけど！
そんなヤラシイ俺の目線には気付かずに
『ありがとうございます。友達も褒めてくれて、翔くんが選んでくれたって自慢しました……///』
って可愛い事を言ってくれる。
「へぇ、良かったね？」
『はい！』
俺に脱がされたせいで、耳まで真っ赤になってるから、俺まで恥ずかしいのが移る。
今日のAちゃんは、ポニーテールで、海だからか、ちょっと濃い目のメイクをしてていつもより、大人っぽい。
あと、後れ毛がね、汗で肌に付いてて色っぽくて……
格好も格好だから、Aちゃんの一つ一つのしぐさにいつも以上にドキドキする。
夏の太陽の陽射しが、Aちゃんの綺麗な黒髪をキラキラ光らせて
生温い潮風で髪が揺れて、いつもの爽やかな甘い、鈴蘭の香りも鼻を掠めていく。
お互い恥ずかしくて、俯いて向き合ったまま時間が過ぎる。
沈黙を破りたくて、俺が考えてる今日の予定を話した。
「えっと、今日はね、お昼食べてから、朝早かったからさ、俺んちでのんびりしようかなぁと。で、DVD見よ？」
『珍しいですね、翔くんがのんびりしたいなんて』
「そうだけど、あえてのんびりする時間作んないと疲れる(笑)それに、Aちゃんとのんびりしたいの」
『んふ、はい。なんのDVDですか？』
「Aちゃんは、なんか見たいのある？」
『うーん。ちょっと考えて良いですか？』
「良いよ。思いついたやつ、借りて帰ろ？」
『え、良いんですか？翔くんの見たいのでも……』
「いーの。俺はね、Aちゃんの見たいのが見たいの」
『んふふ、はい』
「じゃあさ、そろそろ海に入りましょうか？」
『はい！』
「じゃあ、ショートパンツも脱いでくださいよ」
『はぃ……///』
俺の言う通り、今度は自分で脱いで、差し出した俺の手にその小さな手を絡めてくれる。
「Aちゃんってさ、足もすらっとして綺麗だね？」
『ありがとうございます……///』
「いつもは、シンデレラだけど、今日は俺の人魚姫だわ。海だから」
『翔くん、そういうことよく言えますね。聞いてるこっちが恥ずかしいです……』
「Aちゃんにしか言ったことないよ。他の人になんか言ったことない」
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作者名：鈴
| 作成日時：2015年10月10日 18時
