鈴蘭の君【ars/S.S】《完結》 (ページ5)

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雅「Aちゃーん！おっはよ！今日も可愛いね？」

『まぁくん、おはよ。そう言ってくれるの、すごい嬉しいんだけど、恥ずかしいからやめて？』

智「おはよー。ねみぃ」

『智くんも、おはよ』

智「Aちゃんの顔見たら元気出たぁ。今日も頑張ろー(笑)」

『んふ、何それ。毎日同じ事言ってるけど、ずっと寝てるじゃん？』

潤「おはよー。Aも、おはよ」

『潤くん、おはよ』

和「おはようございます。相葉さんは朝から元気っすね。むさ苦しいくらいに。A？おはよう」

『和くん、おはよぉ。目ぇ、真っ赤っか……また、ゲーム？』

和「んー？ふふ、秘密」

この時、女の子には絶対見せかけの笑顔しかしないニノが唯一、本当に優しそうに

お前が大事だよ

って言ってるみたいに微笑みかけるのは、Aだけだった。

大人になった今、付き合ってる彼女に対して、どんな風に接してるのか知らないけど……

あぁ、そういえばこの前別れたって言ってたな。

放っておきすぎて(笑)

雅「あー！どうせまた、女の子のことベッドの上で鳴かせてたんでしょ？」

和「バッ……！Aの前で言うな！」

智「図星？(笑)」

潤「お前いい加減、何股してんの？そのうち刺されるよ？(笑)」

和「ちげぇって！もう、そういうの、居ないから！1人も！」

翔「えっ？全員振ったってこと？」

和「……今、振ってる途中」

智「だから、疲れてんだなぁ(笑)ご苦労様ですー」

雅「すんなりいかないんだ？」

和「まぁ、ツケが回ってきたんですかね」

翔「何で急にそんなことしてんの？前だったら自分から振らなかったじゃん。来るもの拒まず、去る者追わずで」

和「なんとなくだよ。ほんと、なんとなく。今のうちにしとかないとさ、受験する時に足手纏いになるから」

この時のニノの顔は、Aの前では、そのことを言って欲しくなさそうなバツが悪い顔をしてた。

Aが好きだったから、その女の子達には興味がなくなって、面倒くさい別れ話を散々して、疲れてんだなってすぐに分かった。

『和くんは、ほんとにモテモテだね？』

ニノの気持ちも知らず、Aはふわふわ笑って他人事のように話しかけてて……