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智「ん、気をつけてね？」
潤「“先生”に幸せにしてもらうんだぞ？」
『うん』
和「もし……もしな？辛いことあったら言えよ？」
翔「相談、乗るから……」
『んー(笑)大丈夫、と思う』
雅「そっか」
『ん。その気持ちだけで、充分。ありがとう』
和「捨てられんなよ……？もう、簡単には拾ってやれねぇからな？(笑)」
『努力する(笑)和くんも。いい人、見つかるといいね？』
和「ありがとう」
翔「A？みんなAのこと、いつまでも……その、友達として、大好きだからな？それだけは忘れんなよ？」
『ん、ありがとっ……』
雅「ほぉら、泣かないの！幸せなんだから、笑って、笑って！Aちゃんは、笑ってたほうがずーっと可愛いよ？」
智「じゃあね？」
潤「また、ね？」
『ん。みんなも……』
泣きながら綺麗に笑うAを、みんなで手を振りながら見送った。
智「ねぇ。きっと、もう、こうやっては会えないだろうねぇ」
潤「んー、人妻だからな。それに旦那も当たり前だけど、いい顔しねぇだろ。男ばっかの中に自分の嫁が1人で入ってたら。もしかしたら今、こうして会ってんのも嫌かもしんねぇし？」
和「昔、嫁の事好きだったやつ、2人もいるしね？」
翔「昔の話だけどな？(笑)」
雅「“先生”さ、ずっとAちゃんのこと大事にしてくれてたから、大丈夫だよね」
4人「うん」
潤「ねぇ、ニノってさ、Aに、いつ、どんな風に告ったの？」
智「いい加減教えてよ。時効でしょ？」
しゃあねぇなってニノがビールを一口飲んで話し出す。
和「俺ら推薦だったからさ、ちゃんとお互いの受験終わってからしたよ？教室で」
翔「ニノが先なのは知ってた(笑)俺は卒業式前にちょっと休みあったじゃん？あの休みに入る前日だもん」
雅「ニノはなんて言ったの？」
和「好きだよって。でも、付き合ってとは言えなかった」
雅「何で？」
和「んー？Aさ、いつもいい匂いがしてたの知ってる？」
智「あー、覚えてねぇな」
潤「俺も覚えてねぇわ。寧ろ知らない(笑)」
翔「ね、あの匂い好きだったなぁ」
和「ねぇ、俺も好きだった。その匂いさ、聞いたら鈴蘭の匂いのする香水だったんだよね。で、いい匂いだねって言ったら、もらった香水だって言うの」
潤「高校生同士はあんまり香水なんてプレゼントしあわないよね？」
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作者名：鈴
| 作成日時：2015年9月7日 20時
