君 を 探 し て

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短縮授業が終わり今日から授業

トト子とクラス離れたから憂鬱
クラス表見た時叫んだ記憶ある

「…はぁ」




クラスに着くと隣の席の松野一松君が顔を伏せていた

椅子を引いたら脛(すね)にぶつけてしまった
音に気付いたらしくて顔を上げて私の方を睨んだ

咄嗟に出た言葉は
「お、おはよう」
「………おは」
松野一松君はまた顔を伏せてしまった



廊下からバタバタと走る音がする
誰が来たか察して足を踏ん張った

「Aちゃーんおはよお！！」

予想通り飛んで抱きついてきた
去年同じクラスだった十四松君
相変わらず元気で満面の笑みだ



SHR(ショートホームルーム)の時間になった

静かな教室にドアを開ける音が響いた
赤いパーカーを着た彼が立っていた

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