【NARUTO】氷を操る女の子さん (ページ7)

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サソリ「不思議そうな顔してるな。なぜ仕込みがバレたのか。そりゃあそうさ、その三体の傀儡を作ったのは他でもない、この俺だ。」

カンクロウ「！じゃあテメエが赤砂のサソリだってのか。」

サソリ「ああ」

カンクロウ「くそッ」
凄い指さばきで傀儡を動かしてサソリに攻撃するが、一切効いていない様子だった

その内に自身を攻撃されて傀儡を動かす余裕もなくなるほどだった。サソリ本人が作った傀儡人形を使うカンクロウさんじゃ、相性は最悪だ。カンクロウさんが避けきれなかったのを庇うので精一杯だった。

カンクロウ「ゔっ！カハッ！！」

「！」
毒が回り倒れてしまったカンクロウの前に立って攻撃を防ぐ。

ここで私が毒をくらえば、カンクロウさんの生存率はぐんと下がってしまう。

カンクロウ「...悪い、A。俺はアイツの相手になりそうにない。俺を置いて逃げろ！早く！」

カンクロウは叫んだ

それじゃあ、追いかけてきた意味がない

カンクロウ「早く行け！」
首を振るAをカンクロウは虚ろな目で見ている

毒が回ったんだ。あれだけ動いてれば回るよな

カンクロウ「くっ、これほどの相手だったとは...やっぱり増援を待つべきだったか」

「終わってないのに後悔なんてしないで下さい
後悔は終わってからしましょう。一緒に！」

カンクロウ「...そう、か。我愛羅が気にいるわけだ

よし、これが最後の力だ」

それだけ言うと傀儡を操り、サソリに最後の攻撃をした

カンクロウ「あとは、頼むぞ」

「はい」

意識を失ったカンクロウを背にサソリと対峙して分かった。

今見えている相手は傀儡だ。

あの尻尾にある毒、不自然な形の全身。何より攻撃で前屈みになる時に見える首元のネジが事実だと物語っている

サソリ「お前、どこの忍びだ？」

「さぁ。
そんなことより、本体が何処にいるのかはわかりませんが、傀儡を操るのがお上手ですね」

サソリ「？！フン、戦いはやめだ。人を待たせてる
命拾いしたな」

人を待たせてる、か。あの、白い鳥に乗ってた人の事だろうか

姿が見えなくなるのを確認する

カンクロウ「うっ」

呼吸は荒い。意識はないようだが苦しんでいる

忍「増援、到着しました！！
こ、これは！」

「赤砂のサソリという者の攻撃の毒で意識がありません。既に危険な状態です」

忍「！？」

「私は彼の傀儡を回収したら戻ります。速やかに彼を運んでください」