林檎8 ページ9
「おや?これはこれは…随分と可愛らしい騎士がお出迎えの様ですよ、太宰君」
「まさか本当に来るとはねェ…彼女の行動力には本当に驚かされるよ」
骸砦の中の白で統一された一室の窓から下を見下ろす二人の男
この二人も部屋と同じ色の服を着ている
後のテーブルにはナイフが深々と突き刺さった林檎
白一色のこの空間で赤色が恐ろしいほど映える
「本当に…なんで来ちゃうかなぁ……」
白い外套を少し揺らめかせながら太宰はぽつりと一言、苦虫を噛み潰したような顔で言った
◇
「こんにちは、待っていましたよ…可愛らしい御嬢さん」
ひょっっっえ(((
あっぶね、今呼吸の仕方忘れる所だったぜ((
あれ?呼吸ってどうやってするんだっけ、なんで私目の前の顔面偏差値測定不能のイケメンイケボハイスペック野郎(ドス君)に歓迎されてるんだっけ
「ど…どうも?」
「見たところ服がボロボロの様ですが…何かあったのですか?」
「あぁ〜、えっとぉ…転びました」
「なるほど…貴方は嘘をつくのが下手だと分かりました」
「いや本当です」
「では、一体どのように転んだらそこまでのケガをするのですか?」
「うっ…それはぁ〜」
そういうとドス君はおかしそうに笑って私を中に招き入れた
「丁度今、面白いことをしているのですよ、貴方も見ていくといいです」
ドス君は私を白い部屋に連れ込み、新しい白い服をくれた
what's???
私にこれを着ろと?
え??
誰得????(((
「ていうか、なんで私を…?」
「見えていました、貴方はとても興味深いです、なにせあの太宰君の意中の相手と聞いたものですから」
「はい!?」
いやいやいや、太宰さんどんだけ口軽いんだよ
歩くスピーカーかよ手前は((
「これ…この服着ないとだめですか…?」
「この服を着なければあなたは奥の部屋に行く事ができません…貴方は太宰君を助けに来たのでしょう?」
駄目だ…この人は太宰さん並に話してて理解が出来ない
全て見透かされてしまいそうなアメジストの瞳にじっと見つめられ、何とも言えないそこはかとない不安がよぎる
「ドス君…いいですけど、着替えるので出てってくれません?」
「すみません」
ぐっっっっ……((心臓を抑える動作
駄目だ、あんな素直なドス君見てたら死にそうになる
可愛すぎかよぉおおおお!!死んで来るわぁあああ!!!
真顔で発狂しながら服に手を通した
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ホウ酸(プロフ) - アイザックさん» おっとティッシュどうぞ((((青の時代はいいですよ← (2020年5月25日 9時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
アイザック - 作中に恋人繋ぎのシーンも......wwあっら鼻血が← (2020年5月25日 7時) (レス) id: cb0f0ed2ac (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» いやもうほんとですよ、文ストの公式わかってますね((何がとは言わない( ˙-˙ ) (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
柊苺(プロフ) - ホウ酸さん» ねぇ、奥さん見ました?汚濁解除する時頬に手を添えたんだですよ…(((あれはもう。公式やっちゃっいましたね(?) (2020年5月19日 14時) (レス) id: 30ac6fcd11 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» ねぇ....奥さん、しかも太宰さんが頭押さえつけたんですよ??(((どこにとは言わない、真面目に発狂しましたね (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月13日 21時