林檎2 ページ3
「自 殺じゃねェ?どういうことだ?特務課がウソをついてるってことか?」
「そうとも言えますが…簡潔に言いますと、彼らは自らの異能力に殺されたのです」
「はぁ???」
部屋の中の人々、もとい、中也ちゃん、姐さん、やつがれくん、そして森さんが私をじっと見る
「この濃霧に触れた異能力者は、自分の異能力が分裂し、本体を襲ってくるという事です」
「分離した異能力を呼び戻す方法はないのか」
やつがれくんが、口に手を当てながら問うてくる
「ありますよ、簡単です…自分の異能力に勝てばよいのです」
「なるほどね…」
森さんは全てが分かったかのようにほほ笑む
「参謀として、いくつか作戦を考えてきました」
私は手元にある資料をペラりと捲る
「今回のキーパーソンは、太宰さんです」
「太宰さん…」
「だからなぁんであの糞鯖が関係するんだよ」
名前を聞いただけでいらつくのか、中也ちゃんが腹立たしそうに聞いてくる
やつがれくんはお目目きらっきらだけど…かわいいかよ((
「まあまあ…この濃霧は澁澤龍彦という男の異能力です、つまり太宰さんの”人間失格”があれば無効化することが可能、よって」
「中也君を太宰君のもとに送り届ける」
「はぁぁぁあああ!?!?!?」
「中也ちゃん落ち着いて、最終的な話だよ」
「なんで俺があんな奴のところに行かなきゃならないんですか!!」
「双黒の再開というわけだ…楽しんでくるといいよ」
「首領!!そういう意味ではありません!!」
「中也の異能力が強力過ぎる故、分離を何としてでも防がなければならないというわけじゃのぉ…」
その通りです姐さん
美しいです相変らず…
「ということで…敵の本拠地はもうわかっています、場所は
骸砦」
◇
「あぁ〜あ、やる気でねェ、命令とは言え、なんでまたあの迷惑噴射機のところに俺が自らでむかねぇとならねェンだよ」
「中也ちゃん頑張ってよ、今回の件は中也ちゃんと太宰さんが一緒になって初めて前半戦が終わる作戦なんだから」
「どういうことだよ…」
「白雪姫奪還作戦ってことさ」
そういうと中也ちゃんは少し渋い顔をして
「なんか手前…太宰の糞野郎に似てきたな」
「褒めてる?それ」
「どーだか」
中也ちゃんは頭に乗っている帽子を手に取り、乱暴に私の頭に押し付ける
「わっ!!」
「その帽子…ちゃんと返しに来いよ」
死ぬなってことですね
「りょーかい」
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ホウ酸(プロフ) - アイザックさん» おっとティッシュどうぞ((((青の時代はいいですよ← (2020年5月25日 9時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
アイザック - 作中に恋人繋ぎのシーンも......wwあっら鼻血が← (2020年5月25日 7時) (レス) id: cb0f0ed2ac (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» いやもうほんとですよ、文ストの公式わかってますね((何がとは言わない( ˙-˙ ) (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
柊苺(プロフ) - ホウ酸さん» ねぇ、奥さん見ました?汚濁解除する時頬に手を添えたんだですよ…(((あれはもう。公式やっちゃっいましたね(?) (2020年5月19日 14時) (レス) id: 30ac6fcd11 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» ねぇ....奥さん、しかも太宰さんが頭押さえつけたんですよ??(((どこにとは言わない、真面目に発狂しましたね (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月13日 21時