林檎15 ページ16
「結局どういう事だったんだろうねェ」
澁澤龍彦の一件から一夜明け
ヨコハマは昨晩起きたことがなかったかなの様に、いつもの風景に戻っていた
勿論、町は大破し、異能特務課は連日連夜仕事だとは思うが…
一般人に被害は及ばず、時計塔の従騎士も諦めたようなので町を守ることはできた
「なにがだよ」
「今回の一件…太宰さんも、ドス君も、澁澤も、それぞれ己の目的と思想が絡み合ってこんな結末になっちゃったのだとは思うけれど…」
「さぁな、俺にはさっぱりわかんねェ」
中也ちゃんはいつものように私のデスクに座り、手に持っているコーヒーをすする
「だが、澁澤はただ…救われたかっただけだろ」
「え…?」
「救済を求めてたのなら、あの糞鯖は今回”いい人”になったってことだ」
そういって中也ちゃんはもう一口コーヒーをすすり、再び口を開く
「だから…今回の本当の白雪姫は澁澤で、本当の騎士は…太宰だったのかもしれねぇな」
中也ちゃんは窓の外を見ながらぽつりと、独り言のようにつぶやく
「太宰さんも…救われたといいね…」
いや、もう既に救われているか
敦君はいったのだろうか、太宰さんがいい人に見えるって
敦君は織田作によく似ている
彼なら、織田作が導けなかった太宰さんの後半の人生も
導けるのかもしれない
「まっ…!細かいこと気にしててもどうにも何にもならないもんね」
「そういやぁ手前、なんでビデオカメラ充電してんだ?」
「だって、中也ちゃんの汚濁収めてたらいつの間にか充電死んでたんだもん」
「恥ずいから消せ!!」
「なんでだよ!!晴れ舞台だよ!?もったいなさ過ぎでしょ!!!」
「手前は運動会に来る俺のカーちゃんか!!」
「かーちゃん…?それもまた……」
「気色わりぃわいっぺん…いや、ひゃっぺんくらい死んで来い」
「中也ちゃんそんなこと思ってないくせにぃ〜」
「こちょこちょの刑を執行されたいか?」
「まってそれは勘弁して」
中也ちゃんのこちょこちょ本当に効くんだよぉお
あれはまじめにシックスパックになるから勘弁してほしい
これからもこんなふうに過ごしていければいいなと
マフィアならぬ平和ボケしまくった考えに自分で笑いながら、ひそかに漂うコーヒーのに匂いを感じた
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ホウ酸(プロフ) - アイザックさん» おっとティッシュどうぞ((((青の時代はいいですよ← (2020年5月25日 9時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
アイザック - 作中に恋人繋ぎのシーンも......wwあっら鼻血が← (2020年5月25日 7時) (レス) id: cb0f0ed2ac (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» いやもうほんとですよ、文ストの公式わかってますね((何がとは言わない( ˙-˙ ) (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
柊苺(プロフ) - ホウ酸さん» ねぇ、奥さん見ました?汚濁解除する時頬に手を添えたんだですよ…(((あれはもう。公式やっちゃっいましたね(?) (2020年5月19日 14時) (レス) id: 30ac6fcd11 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 柊苺さん» ねぇ....奥さん、しかも太宰さんが頭押さえつけたんですよ??(((どこにとは言わない、真面目に発狂しましたね (2020年5月19日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月13日 21時