身長が低くても！マフィアでも！！愛すべし！！！！【中原中也】

推し21 ページ23

「あっ…中也ちゃん？？」

『手前今までどこ行ってやがった』

「探偵社って言ったじゃん」

『なんで俺が手前のしりぬぐいしなきゃならねェンだよ、首領報告したの俺だからな？？』

「中也ちゃんそういうところさりげなく出来る所いい男だと思う、さすが私の推し」

『ふざけたこと言ってねェでさっさと帰ってきやがれ』

「いいけど、中也ちゃん今どこ？」

『あ？資料室』

「十秒で行くわ」





『は？おい！！』と携帯から聞こえる中也ちゃんの声を無視して手袋をはずす






――― 異能力”間憂の扉”―――




ブォンっと目の前に黒い空洞が現れる、空洞からは風が吹き出してきている



その中に足を踏み入れるとたちまち目の前の景色は変わり、見慣れた資料室が目の前に広がる




そして口を魚のように開いた中也ちゃんの顔





すかさず携帯で連写((




「ただいま」

「お…おかえり」



ずり落ちそうになった帽子をかぶり直し驚きを隠せない様な顔で返事をする中也ちゃん

相変わらずかわえぇなぁ…私の癒しや





「中也ちゃんまだ仕事おわんないの？」

「中原幹部って呼べや、黙って待っとけ」

「ひまぁ〜」

「手前…じゃあこれ片付けとけ」



そういって投げ渡された一枚の紙



内容を見ると



「えぇ…私平和主義だし」

「マフィア入った時点でその主義はもうねぇ」

「この組織つぶせばいいの？」

「部下にやる初仕事ってわけだ」

「いいけど…やつがれくん借りていい？」

「芥川？別にいいが…変なことすんなよ」

「大丈夫だよ〜私が変なことするのは中也ちゃんにだけだから」

「きめぇ死ね」

「辛辣ぅ、そんなとこもいいなんて言えない」

「バチバチに言ってんだよ」





中也ちゃんのデスクの隣にあるソファーに寝転がり与えられた資料をぼんやりと見つめる




あ…駄目だ



「やつがれ君今回の戦闘でぼろぼろになるんだった…」

「あ？」

「ちょっと森さんのとこ行ってくる！」

「おー」





敦君との戦いでとんだ大けがで帰って来て昏睡だったっけ






「これはまずいなぁ」





◇




「失敗するか…」

「芥川は人虎に敗れてます、泉鏡花の奪還にも失敗します」

「なるほどね…わかったよ、ご苦労様、探偵社はどうだったかい？」

「江戸川乱歩が頭脳戦では厄介ですね…ただでさえ太宰さんがいるというのに、ですが攻撃力は弱いですね、守備を固めている感じです」

「うむ、私もそう思うよ」









「今回の件でどう動くかな？」

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