身長が低くても！マフィアでも！！愛すべし！！！！【中原中也】

推し10 ページ12

「本当に気づいてなかったの？？」

「目の前って.....俺？」

「んふふっ.....そーだよ」

「俺.....俺か........」



そうか、クソ鯖でもなく、首領でもなく、俺か





俺か....



なんか、嬉しい、気がする......ような



「中也ちゃんなににやけてんの？あっ！！分かった、嬉しいんでしょ〜、やっぱりかわえぇなぁお前」

「だぁああ！！もう寝ろ手前！！！」

「えぇ、夜はこれからですよぉ」

「お子ちゃまはもう寝る時間だ、ていうかその敬語外せ、いちいち堅苦しい」

「おけまる」

「急にチャラいな」




「やだやだ、まだ寝ない！」とか言って、俺の腰から離れないAを引き剥がしベッドに投げる



ボインッとキングサイズのベッドのスプリングがきいて、ゴロンと寝返りをうつA




「中也ちゃんの匂いだぁ、至福、いい匂い」

「気色悪ぃわ！！これから手前もこの匂いになるんだよ！」



そういうとピタリとAは動きを止めた





「そういうの.....意味深に聞こえるから、他の女の人には言わないでね」



頬をぷくーと膨らませて、拗ねたように言う



意味深？あぁ、やっぱりお子ちゃまじゃねぇか



「まあ、この表現はお子ちゃまには早かった見てぇだな」

「お子ちゃまじゃないもん！もう20歳だもん」

「もん！じゃねぇよ、20歳でも充分まだお子ちゃまだ」

「うるさい22歳のちんちくりん」

「あ？」

「ゴメンナサイ」





何回このくだりさせる気だよ学習しねぇな




「もうさっさと寝ろ」

「ん〜、中也ちゃんは？」

「あ？」

「中也ちゃんはどこで寝るの？」

「あ〜、ソファー....？」

「私がソファーで寝る」

「まてまてまてまて、お前はここでいい」

「なんで？」

「なんでって....女をソファーで寝かせる訳にはいけねぇだろ」

「イケメン、惚れる」

「ふざけてる暇があるなら寝ろ」



そうすると目の前のこいつは布団を引っ張りあげて抱きしめた




「隣に人がいないと落ち着かない...」

「はぁ、手前一人暮らしだったろ」

「愛しの抱き枕ちゃんがあった、中也ちゃんがプリントされた」




コイツマジで俺のこと大好きな




「....今日だけだぞ」

「やだ、ずっと」

「今日だけだ」

「....ずっとぉ......」




泣きそうになるなよ、今度は泣き上戸かぁ？



「中也ちゃん、早く早く」


へいへい、仰せのままに





「おら、さっさと寝ろ」

「居なくならないでね」

「居なくならねぇよ」

「じゃあいい...」



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