番外編 喧嘩 ページ28
(ちょい甘注意！)
「返してぇ！！」
「もう無理ですよ」
事の発端は約1時間前
見事4逃げ完全勝利という素晴らしい戦績を持って帰った私たち
ご褒美として前々から取っておいた牛乳屋さんのプリンを食べようと食堂の扉を開けた瞬間
この男
イソップ・カールは！！
最後の一口を私の目の前で食べやがったのだ！！
「許さないからな...なんで食べちゃったんだよ！！」
「知りませんよ。冷蔵庫共用なんですから、取られたくなかったら名前書いといて下さいよ」
そう言われ、うっ...と言葉に詰まる
「それに、たとえ僕が食べなかったとしてもウィリアムさんとかナワーブさんらへんに取られますよ」
「そうだけどぉ....」
そう言ってムスッと拗ねる私
「全く、仕方ないですね...」
「なんだよっ....ん！？」
イソップは、はぁとため息をついてマスクを顎にずらし、キスをしてきた
甘い味が口の中に広がる
「し....舌まで入れることなかったでしょ！？！？///」
「だってそうでもしないと味わかんないじゃないですか」
「そういうことじゃない！！///」
赤く染った顔を隠すように下を向く
「で？感想は？」
「甘かったよ！！」
「それだけ？？」
「それだけ！！」
もう知らない！と乱暴に椅子を引いて食堂を出ようとしたら
「A」
「なに」
「いらないんですか？」
そう言ってイソップはマスク越しにでもわかるほどニヤつきながらどこから出したのか、牛乳屋さんのプリンを手に持って、ゆらゆらと揺らす
「うっ.....」
「ほらほら」
「意地悪...」
「どうとでも言ってください」
再び椅子に座り直し「スプーン」と手を出す
「はい、どうぞ」
「どうも〜」
早速一口掬って食べると、待ち焦がれた味が口に広がった
「ん！！おいしい！！」
「良かったです」
するとイソップはまた悪そうに笑って、
「そういえば、そのスプーン僕のでした」
「んぐっ！？」
「関節キスですね」
にっこりと顔を覗き込んでくる
「バカ！！！！」
「真っ赤ですよ」
それから三日間Aに無視され続けるイソップを荘園の住民はあたたかい目で見守っていた
ーーーーーーーーー
そろそろ番外編も終わりそうです！！
次はノートンくんオチの物語を書いてみたいのですが....
出来上がったらそちらの方もよろしくお願いします！！
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ホウ酸(プロフ) - イヴさん» あぁ...それもいいシチュですね....それいつか書くかも知れません()コメントありがとうございます！！ (2020年7月30日 6時) (
レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - イソップくん酔い方かわゆ...あわよくば夢主ちゃんが酔って照れるイソップくんも見たかった... (2020年7月29日 9時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 。さん» そんなふうに言っていただけるなんて目からひじき飛び出ました(?)ありがとうございます！！今は別作の方を更新しているのですが元気出ました！！頑張ります！！！！ (2020年4月15日 14時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - コメント失礼します。最初から最後までドキドキが止まりませんでした！そして関係図での画力に驚きです！画力もあるなんて…！お気に入り作者失礼します！これからも応援してます！素敵な作品をありがとうございました！ (2020年4月15日 13時) (レス) id: 670de1abda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ホウ酸 | 作成日時：2020年3月24日 21時
