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ページ19

なんだろう



なんだか天国のような聖地にいた気がしたんだが




「おい起きろ、帰るぞ」




ゆさゆさと体を揺さぶられる感覚で起きた




「ん……ん…?」

「起きたかよ、寝坊助さん」

「中也ちゃん…?」

「もう帰るぞ、腹減った……






手前、そんなの付けてたか?」





寝癖でも見つけたのだろうか



だが彼がみているのは私の首だ





不思議に思い、首に触れてみると、なんだか黒い固いものに当たった



「チョーカー?」

「俺のと全く同じタイプだな、まさか買ったのかよ」

「いや、買ってないけど、同じタイプなの!?うっれっしぃ」

「寝起きのテンションそれかよ」

「いいの、ずっとこんなんなんだから」



首になじまない感覚、なんだかまだ温かい気がする




外套を羽織る中也ちゃん



飲みかけのコーヒーを飲み干そうとカップに手を伸ばした時




ひらりと何かが机の下に舞い落ちた




「ん?」

「どうした?」



何かと思い、下を見てみると、そこには季節外れの桜の花弁




「桜??」

「あ?」

「冬に桜ってさくの?」

「徹夜しすぎて頭置いてきたか、咲くわけねぇだろ」




もっともすぎるツッコミを中也ちゃんにされるが、この物がここにある時点で実物であり、存在していたという事に変わりはない




不思議なことが起きたな





なんだかこの桜は見ていて懐かしい感じがする





「ねぇ、中也ちゃん」

「んだよ」

「今日は中也ちゃんが料理してよ」

「はぁ??なんも作れねぇぞ」

「大丈夫大丈夫」

「別にいいけどよ…何作るんだよ」





少し考えて、何が食べたいか悩む




「そうだなぁ…







中也ちゃんのつくる卵焼き」




そういうと中也ちゃんはなんだか驚いたように目を見開いて



「そんなんでいいのかよ」

「そんなんじゃないよ、神聖なる食べ物だよ、中也ちゃんが作るんだったら」

「ほざけ」




満更でもなさそうに笑って、帽子をかぶる中也ちゃん





「帰るか」

「了解」



あたかも上司と部下のような会話を交わし、椅子から立ち上がる





机からまた




ひらりと桜の花弁が一枚、






音もなく舞い落ちた

目が覚めたらイケメンだった→←・



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奏翔 - 続きって書かれますか?更新待ってます! (2023年3月6日 23時) (レス) @page22 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
桜奈(プロフ) - 中也ちゃあああああぁぁぁん!?!?!?!?!?もう好き…えっ…?ホウ酸さんの中也ちゃん(夢主ちゃんのが移った)毎度毎度かっこよすぎません!?!?えっ…可愛いけども…((手前は誰と話しているのだか……もう好きです…これからも頑張ってください!!!!!! (2021年9月6日 18時) (レス) id: dc83ff49fd (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - さうさん» グサッと行ったならめっちゃ嬉しいです!!ありがとうございます! (2020年12月13日 8時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 最後のオチが心にこう、グサッと、グサッと来ました!!!好きです!! (2020年12月12日 20時) (レス) id: 1a87c21f54 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - ベネさん» ありがとうございます!!ベネさんもお気をつけて (2020年10月9日 15時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホウ酸 | 作成日時:2020年5月30日 10時

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