身長低くても！！マフィアでも！！愛すべし！！！！〜番外編〜【中原中也】

・ ページ11

「俺に楽しい楽しい遊園地案内してくれるんじゃねェのか？」

「するけど！！するけども！！！お化け屋敷は別」

「A…」

「なにさ…笑え、笑いたきゃ笑え」

「俺の初遊園地なのに願い聞いてくれねぇのか？」

「ぐっ…」



こやつ…



私がちょろいの分かってやがるな…((



中也ちゃんを恨めしそうな目で見ると、口角を上げて面白そうに言っていた





「…一回だけ」

「手前ならそういってくれると思ってたぜ、いくぞ」




なんでそんなにノリノリなんだろうか…


生気を吸われたような顔をして、中也ちゃんに腕を引かれるがまま



不気味な建物へと足を進めた




◇





「ぎゃあああああ！？！？！？無理無理無理無理！！！死ぬ死ぬ死ぬ！！！」

「おぉ、リアルだな結構」



怖いよぉ、え〜ん



このお化け屋敷いつか絶対つぶしてやる(((


たとえるなら富士〇ランドのあれだよ


くっそこえぇよ、もうよくないですか？？？



あそこの非常口からさっさと出たい、本当に、切実に、冗談じゃなく




「手前、ほぼ毎日死体みてるだろ」

「それとこれとはちがうのぉおお」

「何がだよ」





入ってからずっと中也ちゃんの腕を抱きしめている



別に媚びてるわけじゃないから、本当に、お願い信じて！？



ただ本当に怖いの！！

怖いものは怖いの！！！((大声





「ほら、もうすぐ出口だってよ」


余裕そうな声で出口らしき扉を指さす中也ちゃんを涙目で見上げると、一瞬動きが止まった



「え？？なに？？どうしたの？？？？？」



怖くてパニックになった私はまたもや泣きそうになりそう聞く



「いや…なんでもねぇよ」



そっけなく返された返事にいささか疑問を持ちつつ前へと進むと




後から、ギィ…ギィ…と何かを押す音が聞こえた





「な…んか、いない？後…」

「後？」


中也ちゃんはそういって後ろを向くと、すぐに前を向いて



「いたな、逃げるぞA！」

「現実逃避しないでお願い！？」



そういいながら、マフィアの本気の走りで逃げる




だから忘れていたんだ




自分が今日ヒールだったってことに





「あああぁぁぁぁああぁ！！！」



全く持って色気のない声を出しながら、足をくじいた私を中也ちゃんは


「捕まってろ…！！」



そういって軽々と抱き上げてしまうものだから






お化け屋敷を出ても顔が見れなかった

・→←遊園地デェト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す